アキバ中古ゲーム市況：「テリー…」アキバでも“枯渇”

　東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER（トレーダー）」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、5月30日～6月5日の集計を基に中古市場の今を振り返ってもらいます。

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　「ドラゴンクエストモンスターズ　テリーのワンダーランド3D」（3DS、スクウェア・エニックス）がすさまじい売れ行きを記録し、現在もアキバ全体で“枯渇”している状態です。発売日の朝は正直動きが鈍く、ちょっと心配していたのですが、会社帰りのお客さんが増える夕方から一気に火が付きました。ビッグタイトルということで予約しなくても大丈夫だろうとみていたお客さんが多かったということでしょうか。「ドラゴンクエスト9」の時も話題を呼んだヨドバシカメラの“ルイーダの酒場”もにぎわっているようですね。しばらく品薄状態は続くとみています。

　中古市場は「ファイアーエムブレム　覚醒」（3DS、任天堂）がトップ。「ドラゴンズドグマ」（カプコン）は、PS3版、Xbox360版ともに人気です。「テイルズ オブ エクシリア」（PS3、バンダイナムコゲームス）も、続編の開発が発表されたこともあり、急浮上しています。

　来週に期待作「ペルソナ4ゴールデン」（PSVita、アトラス）を控えていることもあり、ちょっと小休止といったところ。話題の「トーキョージャングル」（PS3、SCE）は、ライトユーザーの注目は集めそうですが、アキバ向けのタイトルかというとやや疑問。もちろんテレビCMなど今後の宣伝次第で大きく動くかもしれません。「ハローキティといっしょ！ ブロッククラッシュV」（PSVita、ドラス）は、オリジナル特典が付きますが、アキバでも人気のイラストレーターさんが多数参加しているので、こちらも注目しています。

　◇5月30日～6月5日の中古ランキング（トレーダー調べ）

1位　ファイアーエムブレム　覚醒（3DS）

2位　第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇（PSP）

3位　バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ（PS3）

4位　ドラゴンズドグマ（PS3）

5位　機動戦士ガンダム エクストリームバーサス（PS3）

6位　ワンピース海賊無双（PS3）

7位　モンスターハンターポータブル3rd（PSP）

8位　ドラゴンズドグマ（Xbox360）

9位　テイルズ オブ エクシリア（PS3）

10位　モンスターハンター3G（3DS）

　◇プロフィル

　小林俊一（こばやし・しゅんいち）　中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

　中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。