女優の桐谷美玲さんが21日、故・つかこうへいさん作の舞台「新・幕末純情伝」のけいこ初日を東京都内で行った。初舞台ながら沖田総司役で初主演となる桐谷さんは、「沖田総司という男の役も初めてで、殺陣(たて)も初めてになります。初めてづくしで不安もありますが、精いっぱい自分のできることを一生懸命やりつつ、少しずつでも成長した姿をみなさんに見せていけたら」と意気込んだ。
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この日は、約2時間のけいこを行っただけで、報道陣を前に、土方歳三や新撰組との出会い、坂本龍馬との出会いなど3シーンを報道陣に公開。セリフや立ち回りに苦労しながらも、男ばかりの役者たちに囲まれながら、刀を振り回しての殺陣にも初挑戦した桐谷さんは、「めっちゃ緊張して……。朝やれていたところもできなくなったりして、これからはい上がっていかないと」と気を引き締め、「こういう男性の中に一人だけという環境も初めて。時代劇も初めてです。今日の出来? 必死すぎてわかんないです」と苦笑いだった。
「幕末純情伝」は、10年に鬼籍に入った劇作家のつかさんの作品で、89年8月に初演されて以降、何度となく上演されてきた代表作。幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったという設定で描かれる物語で、これまで沖田役には、広末涼子さん、石原さとみさん、鈴木杏さんらが熱演しており、桐谷さんは7代目を演じる。今回の舞台は、岡村俊一さんの演出で、つかさんの3回忌特別公演として、7月12日から22日まで、「Bunkamuraシアターコクーン」(東京都渋谷区)で上演される予定。(毎日新聞デジタル)
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