数々のマラソン大会に出場し、記録を伸ばしているタレントの長谷川理恵さん。3月には、国際大会の選考会である「名古屋国際女子マラソン」を継承する「名古屋ウィメンズマラソン 2012」にオフィシャルサポーターとして参加し、プロ選手や一般ランナー約1万5000人とともにフルマラソンを完走した。「記録にかかわらず、走りは生涯続けていくと思う」と語る長谷川さんに、マラソンの魅力と、その楽しみ方について聞いた。(毎日新聞デジタル)
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フルマラソンの記録では3時間15分を切り、東京国際マラソンに出場できるほどの実力を持つ長谷川さん。3月に「名古屋ウィメンズマラソン 2012」に参加した理由の一つに、トップ選手と同じコースを走れることを挙げる。「走り方はこの人がいいな、といろいろあるんですけれど、それをまねできるわけでもない」と前置きしつつ、「選手を間近に見るだけで、すごく自分も頑張ろうと思える」とプロ並みの意識で臨んでいる。
そんな長谷川さんに、走るときのアイテムについて聞くと「形から入るのは大賛成!」と笑顔を見せ、「シューズはすごく大事ですね。自分の足代わりといって過言ではないので、自分にぴったりの一足を見つけてあげるのは、走っていく上ですごく大事なことだと思います」と即答した。レースに向けて走っているときはいろんなポイント練習をしていくというが、「スピード練習、30~40キロの長距離練習とかいろいろあるんですけれど、その用途に合わせてシューズを変えるくらいシューズ一つで足への負担も変わってくるんですよね」とその重要さを、熱を込めて語る。
ランニングを始めたばかりの人におすすめのシューズは、いつも使っている「NIKE FREE」だという。「ジョギングのときとか軽い運動のとき、あとは練習が終わったあとに履いています。柔らかくて、素足に近いので気持ちがいいですよ」と目を輝かせる。長谷川さんはウエアの色に合わせて同種のシューズを何足も持っているといい、「足もとの色が明るいと、すごく元気も出て、走るのが楽しくなる。合宿のときとレースのときは2、3足持っていって、練習内容に合わせて履きます」と話した。
初マラソンは「衝撃的だった」と振り返るほどつらい経験もした長谷川さんに、レース前の精神面での準備を聞くと、「楽しもうと思って臨むこと。そうすると、あんまり気負わずに走れるんじゃないかなと思います」と自身の心構えを明かした。「楽しいのは楽なときだけじゃない。練習もですが、ゴールしたときに振り返って『ああ、楽しかったな』と思えるのが楽しいマラソンの走り方です。一個一個は楽しさが少ないかもしれないんですけれど、それも全部ひっくるめてマラソン。あとから楽しかったなと思えればいい」と熱く語った。
次回は、長谷川さんのオフの過ごし方やプライベートについて聞く。
<プロフィル>
73年12月1日生まれ、神奈川県出身。93年、ファッション誌「CanCam」(小学館)で読者モデルとして初登場し、その後「Oggi」などファッション誌の人気モデルとして活躍。00年にテレビ番組の企画でホノルルマラソンに参加して以来、数々の大会に出場している。自己ベストタイムは3時間15分36秒。趣味はマラソン、サーフィン、料理。ベジタブル&フルーツマイスターの資格を持ち、農業に携わったり、ベジフルティーチャーとして小学校に出向き、食の大切さを伝える活動もしている。11年5月にはトライアスロンに初挑戦、12年3月には女性のみが参加できる「名古屋ウィメンズマラソン 2012」にも参加した。