ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、「ヤングジャンプ」(集英社)で連載、火星で進化したゴキブリと、昆虫の能力を持った人間との戦いを描いた貴家悠さん作、橘賢一さん画のSFマンガ「TERRA FORMARS(テラフォーマーズ)」です。
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火星の地球化計画(テラフォーミング)が進んだ西暦2599年、15人の男女が、ある任務のため、火星に降り立った。火星にはテラフォーミングのため、過去にゴキブリが大量に放たれており、彼らはそのゴキブリの駆除のため、派遣されたのだった。火星での任務のために行われた手術「バグズ手術」を受けた彼らは、到着早々、ある生物に遭遇する……。
人間が住める環境にするために、火星にゴキブリを送りこむ計画が実在する、と知った原作の貴家先生はとっさにこう思いました。
「なんてこった……そんなことしたら、進化してしまうじゃないか……そして最悪の場合、やつらは人間より強くなってしまうかもしれない……」
この着想から、火星SFゴキブリコミック「テラフォーマーズ」は生まれました。
というわけで、この作品に出てくる進化ゴキブリ、通称テラフォーマーは、いやになるほど強く、「怖い」です。
彼らは、強烈なカウンターパンチや足絡みで、敵対する人間を次々返り討ちにします。容赦ありません。
人間キャラは橘先生が描きなれてきたころに、大体死んでしまうので、作画はいつでも大変そうです。
しかしそれにめげずに橘先生は丁寧に作画をされるので、作品は驚異のハイクオリティーを保っています。
2人の作家の才能の結実を、ぜひお楽しみください。
そしてなにより感じてもらいたいのは、この作品に流れる「熱さ」です。
ここに登場する宇宙飛行士たちは、みな不幸な境遇の人間たちです。
その彼らが、ゴキブリとの激闘の中でみせる、友情、愛、そして生への意志は、心を強く揺さぶります。
正直に申せば私は、一郎というキャラが戦うくだりで、ネーム時、入稿時、コミック時で3回落涙しました。
なにより「怖く」、なにより「熱い」、このマンガをぜひ、愛してやってください!!
火星で行われる、恐るべき進化を遂げたゴキブリとの死闘。仲間たちの超人的な能力と、その裏に隠された悲しい過去。そして、圧倒的画力で描かれる派手なアクションシーン……などなど、とにかく熱い物語が展開されます。……が、その一方で荒唐無稽(こうとうむけい)な設定、シュールなゴキブリたちのデザイン、微妙にコミカルな動きなど妙に笑えてしまうシーンもあり、何かものすごくハイセンスなギャグマンガを読んでいるような気もしてきます。熱いSFアクションであり、シュールなギャグでもある。まさに突然変異のようなマンガです。
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