五十嵐大介:東京・渋谷で6メートルのガラス“壁画”描く

東京・渋谷に出現した五十嵐大介さんが描いたガラスの“壁画”
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東京・渋谷に出現した五十嵐大介さんが描いたガラスの“壁画”

 文化庁メディア芸術祭優秀賞2度の受賞歴を持つマンガ家の五十嵐大介さんがクジラやカメなど涼やかな海の景色を描いた幅6メートルのガラスの“壁画”が20日、東京・渋谷に出現した。09年の同賞受賞作品「海獣の子供」を思わせる内容で、8月30日までの期間限定で書店「SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS(SPBS)」(神山町17-3、渋谷駅から徒歩12分)のガラスに展示される。五十嵐さんは「(普段のマンガとは違う)大きな絵を描いて、リフレッシュになった」と話していた。

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 “壁画”は、左側に巨大なクジラと少女、エイ、カメ、右には魚群を配し、優に100を超える小魚も描き込んでいる。白と青、ピンク、黄、緑のフェルトペンを用いて、涼やかな仕上がりにした。自動ドアが開くと、絵の魚が重なって密集するようになっているのもポイント。

 同店では、道路側にある店舗のガラス(高さ2メートル、幅6メートル)を利用し、定期的にガラスをキャンパスに見立たウオール・ペインティングを企画しており、「マンガ家にも描いてほしい」と五十嵐さんに依頼して快諾を得たという。五十嵐さんは20日の午前10時から描きはじめ、同日の午後4時ごろ描き終えた。

 「海獣の子供」は、五十嵐さんがマンガ雑誌「IKKI」(小学館)で05~11年に連載したマンガ。友人にケガをさせた少女の琉花が「海」と名乗るジュゴンに育てられた不思議な少年と出会い、港町と水族館を舞台にさまざまな冒険を繰り広げるというストーリー。(毎日新聞デジタル)

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