コスプレの世界一を決める「世界コスプレサミット2012」の「チャンピオンシップ」が4日、名古屋市東区の「オアシス21」で行われ、「薄桜鬼 新撰組奇譚」のコスプレでパフォーマンスした日本代表が、3年ぶり2度目の世界一に輝いた。土方歳三のコスプレをした霜月紫さんと風間千景のコスプレをした海都さんの2人は、ステージ上で激しい殺陣とそれに合わせた迫力ある音響、ドラマチックなストーリー展開のパフォーマンスで、審査員や会場に詰めかけた多くの観客を魅了した。
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優勝に大きく貢献した迫力ある殺陣について、日本代表は「潮見組」という演劇団体で1年前から練習を重ねたという。霜月さんは「自分たちの力では世界は取れなかった。一番感謝の気持ちを伝えたいのは師匠」と信頼を置いている殺陣の師匠である「潮見組」の代表・潮見勇輝さんに謝意を表した。一方、会場で愛弟子の優勝を見届けた潮見さんは「正直厳しく指導してきたので……、うれしいです」と感涙。2人に対して、「またあさってから稽古(けいこ)だから、気を引き締めて」と喜びを抑えながら、メッセージを送った。
大会後の会見では笑顔を封印し、“侍”らしくクールに受け答えをした2人だったが、記者から潮見さんへのコメントを求められると、ようやく笑顔に。海都さんは「本当にありがとうと言いたい。これからもよろしくお願いします」と感謝し、「今回の舞台、僕たちは決して満足できるものではなかった。まだまだ全然足りない。師匠的には30点みたいです。また、来週から(稽古を)お願いします」と照れくさそうに語っていた。
世界コスプレサミットは日本や米国、イタリアなど世界各国の代表メンバーが参加し、コスプレの完成度やパフォーマンスなどを競うイベント。今年で10回目を迎え、大会史上最多となる20カ国40人が参加した。準優勝は「創聖のアクエリオン」のコスプレをしたシンガポール代表、3位は「機動警察パトレイバー」のコスプレのインドネシア代表で、アジア勢が強さを見せた。(毎日新聞デジタル)