佐藤健:「アクションがダサかったら」“役者やめます”宣言に監督もびっくり

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 俳優の佐藤健さんが主演を務める映画「るろうに剣心」(大友啓史監督、25日全国公開)の特別先行上映の舞台あいさつが22日、109シネマズ川崎(川崎市幸区)であり、佐藤さんと大友監督が登場。今作で本格的なアクションに挑戦している佐藤さんは、大友監督から「撮影当初、『アクションがカッコ悪かったら、役者やめます』って(取材で佐藤さんが)言っちゃったんですよ」と振られると、「大好きな役をやらせていただいて、もしカッコ悪かったら、恥ずかしくて人前に出られないぞという意味だったんですよ」と告白。原作の大ファンという佐藤さんは、「アクションがダサイっていうのは論外。ケガは日常茶飯事でしたが、動けなくなるくらいのケガはなかったのでラッキーでした」と話し、役者魂を見せつけた。

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 一方で、佐藤さんの“役者やめます”宣言について、大友監督は「おい、おい、おい……って思いましたけど、(クランクイン時)22歳の若い役者が、そのぐらいの気持ちで取り組める現場を監督できるのは、監督冥利に尽きる」としみじみ。スタッフにも気合を入れる一言となったといい、「最初は派手なアクションシーンに目が行くと思いますけど、美術やカメラワークなど、ディティールまで楽しんでいただけると思う」と力を込めた。

 25日の公開を前に、特別先行上映される22~24日に、大友監督とともに東京近郊の全9劇場を回り、ヒロイン・神谷薫(武井咲)にちなんだ各劇場の看板娘“薫ちゃん”を公認する予定の佐藤さん。この日は、上映直後の舞台あいさつということから、観客から「カッコよかったです!」と声が飛ぶと、佐藤さんは「ありがとう」とにっこり。「今日という日を待っていたので、1人ずつと話したいくらい。個人的にも思い入れのある作品で、僕の代表作になるだろうと思ってます!」と力強く宣言した。

 「るろうに剣心」は、和月伸宏さんのマンガが原作で、幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた剣心が、明治維新後「不殺(ころさず)」を誓った流浪人(るろうに)として、さまざまな人たちとの出会いや、宿敵との戦いを経て、新たな時代の生き方を模索していくという物語。94~99年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、コミックスは累計5700万部以上を発行。5月から「ジャンプSQ.(スクエア)」(同)で12年7カ月ぶりに連載が再開している。22~24日先行公開され、25日に全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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