任天堂のゲーム機「ゲームボーイ」の生みの親として知られる故・横井軍平さんの発言などを集めた書籍「ものづくりのイノベーション 『枯れた技術の水平思考』とは何か?」(P−Vine Books)が28日、発売される。同書では、横井さんが提唱し、現代のクリエーターに影響を与えているという“枯れた技術の水平思考”に迫る。
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横井さんは1941年、京都府生まれ。65年に同志社大工学部を卒業後、任天堂に入社し、「ウルトラハンド」「光線銃SP」「ゲーム&ウォッチ」や「ファミコン」の十字ボタンなどを開発。さらに「ゲームボーイ」や、3Dゲームの先駆けとなった「バーチャルボーイ」を手がけた。96年に同社を退社し、バンダイの携帯ゲーム機「ワンダースワン」の開発にアドバイザーとして参加するが、97年に石川県小松市の北陸自動車道で追突事故に巻き込まれて亡くなった。享年56。また、横井さんの発言などをまとめて97年に発行された「横井軍平ゲーム館」(アスキー)は、長年入手困難な書籍として知られ、10年にフィルムアート社から復刊されるまでは、古書店でも数万円で取引されるほどの人気だった。
“枯れた技術の水平思考”とは、先端技術ではなく、使い古された技術の使い道を変えてみることで、新しい商品を生む……という横井さんが提唱した開発哲学。同書では、“軍平語録”と題して横井さんの発言を集めたり、その開発哲学について考察する。また、横井さんに影響を受けたというメディアアーティストの真鍋大度さん、クリエーターユニット「AR三兄弟」の川田十夢さん、ゲームイベント「リアル脱出ゲーム」などを手がけた「SCRAP」の加藤隆生社長が寄稿している。四六判で全208ページ。価格は1890円。(毎日新聞デジタル)
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