アニメ制作会社「竜の子プロダクション」(タツノコプロ)が手掛けた人気アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」を実写映画化した「ガッチャマン」が13年夏に全国で公開されることが明らかになった。主人公でリーダーの大鷲の健を俳優の松坂桃李さんが演じ、健のライバルでクールで破天荒なコンドルのジョー役で綾野剛さん、ヒロインの白鳥(しらとり)のジュン役で剛力彩芽さん、メンバーの末っ子の燕(つばくろ)の甚平役で濱田龍臣君、ムードメーカーのみみずくの竜役で鈴木亮平さんが出演する。
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同作品は、日活100周年とタツノコプロ50周年の記念作品として製作されるもので、「ごくせん」「カイジ」の佐藤東弥さんが監督を務め、「GANTZ」シリーズの渡辺雄介さんが脚本を担当。アクション指導をハリウッドでも指導経験のある小池達朗さんが行い、キャラクターデザインをCGアニメ「APPLESEED」の監督やメカニックデザイナーとして知られる荒牧伸志さんが手掛ける。また、最新の技術を駆使するVFXには「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズの山崎貴監督作品などで定評のある「白組」が参加する。
主演を務める松坂さんは「これだけ有名なアニメーションの実写映画化に参加することができるのは、身震いするぐらい楽しみです」と話し「僕は戦隊出身なので、レッドを務めさせていただいた経験を生かすと共に、全く新しいヒーロー像を作り上げていきたいと思っています。懐かしさと新しさを同時に共有していただけるような作品になればと思います」と意気込んだ。
「科学忍者隊ガッチャマン」は、近未来20XX年の東京を舞台に繰り広げられるSFアクション。タツノコプロによるアニメオリジナル作品。72年10月にテレビアニメの放送がスタートし、平均視聴率21%を記録し半年間の放送予定が最終的には2年間に延長。その後も映画化やテレビアニメシリーズの続編が放送されるなど人気を博した。幼い頃から過酷な特殊訓練を受けて来た5人の若者らからなる「ガッチャマン」が、突然全世界へ宣戦布告してきた人類のテクノロジーを圧倒する力を持った謎の組織「ギャラクター」に立ち向かうというストーリー。
佐藤監督は「『スパイダーマン』『バットマン』を筆頭にアメリカではコミックヒーローの実写映画が快進撃を続けています。コミックの中の想像上のヒーローが最新のCG・特撮技術により現実の世界を縦横無尽に駆け回る姿に興奮を覚えつつ、そんな映画が日本でもできないのだろうかと考えていました」と話し「原作のアニメの世界にリスペクトを捧げながら、若くて才能ある俳優陣、スタッフたちと、原作を知らない方々にも楽しんでいただけるような、そして今の時代だからこそ希望をもてるような、日本ならではのヒーロー映画を作り上げていきたいと思っております」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)
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