女性お笑いコンビ「ニッチェ」が24日、初単独ライブのDVD「ポテトサラダ」を発売する。江上敬子さんは「全部笑ってもらえるネタを頑張って作った」と語り、近藤くみこさんも「何が正解なのか分からないでやったのでバラバラ。ですが、7年目の底力を出した。テレビでできないやりたいことをやった」と振り返り、DVDの見どころを語った。(毎日新聞デジタル)
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演技派・歌うま芸人として知られる2人だが、単独ライブは活動7年で初めて。江上さんは「テレビに出て売れている人が、お客さんのためにやるのが単独ライブだと思っていた。面白いネタを書いて、行きたいと言ってくれる人が増えたらやりたいと思っていた」と語った。昨年は平成23年度「NHK新人演芸大賞」を受賞、第2回お笑いハーベスト大賞で優勝し、「(ファンが増えて)ガラッと変わった。いいタイミングだったのかな」と自信を見せた。ライブタイトルの「ポテトサラダ」は2人の好物で、近藤さんは「オシャレなタイトルは思い付かなかったし向いていない」といい、江上さんは「次の単独ライブは『鯖寿司(さばずし)』になるかも」と笑った。
ファンの客層は圧倒的に女性が多いといい、「子ども、お母さん、おばあちゃんまで3世代とかもある。熱狂的に好きと言ってくださるのは、お母さんと娘さん。2人で出待ちしてくれたりする」という江上さん。近藤さんは、「こっちがホッコリしちゃう。私たちのネタってちょっとした懐かしさがあって、40~50代の方々にもものすごく支持を受けてる。『懐かしい気持ちになった』、『いいね、ドリフ見ている気分だよ』って言われる(笑い)。私たちも昭和のノリが好き」と喜んだ。
単独ライブについて「お金を払って来てくださる人たちを、絶対に笑わせるという気持ちでやってきているので、いつもと差はない」という江上さんだが、「いつもはすごく挑戦的なネタもできたというのが一番大きい気がします」と語った。満を持して披露したネタは、ずっとやりたかったというボケのない哀愁のある「ハートフルショートコント」だといい、江上さんは「だいぶ前から作っていたんですが、やる自信がなかった。哀愁に面白さを感じるので、コントにもどっか哀愁をのせたい。テレビでも(哀愁コントが)できたらいいな」と語り、近藤さんも「見に来てくれる皆さんの前で、1本しかネタを見ていただけないのであればやれないネタだった」とうなずいた。
江上さんは「一本一本ネタに魂こもっています。特典映像の単独ライブ反省会はだいぶ素です。もしテレビで私たちを拝見してくれていれば、ちょっと違うニッチェが見られます!」と照れながらPRした。初単独ライブDVD「ポテトサラダ」は、24日発売、3000円。
<プロフィル>
江上敬子さん(えのうえ・けいこ。84年9月17日生まれ、島根県出身のAB型。趣味・特技は料理、料理マンガ集め、歌、イラスト、卓球、すぐ泣ける)と、近藤くみこさん(83年1月4日生まれ、三重県出身のO型。趣味・特技は映画・ドラマ鑑賞、サッカー観戦、歌、ピアノ、書道)のお笑いコンビ。マセキ芸能社所属。05年から活動を開始し、昨年は平成23年度「NHK新人演芸大賞」を受賞、第2回お笑いハーベスト大賞で優勝。結成7年で満を持して6月、初単独ライブ「ポテトサラダ」を上演した。