積木くずし:「最終章」を成海璃子でSPドラマ化 父役・中村雅俊「本当にこわい」

ドラマ「積木くずし 最終章」の一場面=フジテレビ提供
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ドラマ「積木くずし 最終章」の一場面=フジテレビ提供

 女優の成海璃子さんがテレビドラマ「積木くずし 最終章」(フジテレビ系)で非行少女を演じることがわかった。83年にTBSでドラマ化され、民放ドラマ歴代最高の平均視聴率45.3%(関東地区)を最終回に記録した体験記「積木くずし 親と子の二百日戦争」のシリーズ続編。シリーズはこれまで3度ドラマ化され、高部知子さんや安達祐実さんなどが非行少女を演じている。11月23、24日に2夜連続スペシャルドラマとしてフジテレビ系で放送される。

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 「積木くずし」は、原作者で俳優の穂積隆信さんがある日突然不良となった娘と葛藤する過程を描いた実話を基にした体験記。1982年に出版され、300万部を超える大ベストセラーとなり、その後ドラマ化され話題を呼んだ。フジテレビでは05年にその後の家族を描いた続編をドラマ化しており、今回ドラマ化するのは3月に穂積さんが出版した「積木くずし 最終章」で、成海さんのほか、主演の父親役で中村雅俊さん(61)、母親役で高島礼子さん(48)が出演する。

 このほど、東京都内で行われたドラマの会見に登場した成海さんは、平成生まれということから「昭和を知らないのでなかなかピンと来なかったけど、今やるような作品の中ではないような暴れ方とか、セリフもすごい。新鮮に感じています」と率直な思いを告白。父親役の中村さんを“ぶっ飛ばす”シーンもあることから、中村さんは「璃子ちゃんが本当にこわいんですよ~」と実感を込めて話し、集まった報道陣を笑わせた。

 ドラマ「積木くずし 最終章」では、娘・灯(成海さん)を突然病気で亡くした父親の安住信幸(中村さん)が娘の遺品の整理中、既に自殺して亡くなっている元妻・美希子(高島さん)の遺書である一冊のノートを発見する。ノートには、「灯へ。ごめんなさい。最後まで迷惑をおかけします。この秘密は墓場まで持って行くはずでした。決して決してお父さんには知らせないで……」や、「私はお父さんの娘じゃないんでしょう。あの叫び声が、今も忘れられません」など、衝撃的な信じがたい内容が書かれていた。筆者すら知らなかったもう一つの「積木くずし」が明かされる……というストーリーが展開する。ドラマには石野真子さん、横山めぐみさん、上川隆也さんらも出演する。

 昭和を感じる瞬間について、成海さんは「色の組み合わせが奇抜だったり、ソバージュだったり……」と告白。成海さんの奇抜なファッション姿について、中村さんは「まさに“まぶい”感じで似合ってる」と絶賛していた。また、高校時代に「積木くずし」に出合ったという高島さんは、「当時は子供の目線で見てたんですけど、今、自分も成長して親目線として改めて(作品に)向き合ったときに、全然ちがった感覚を覚えた。親も女だし男なんだなと改めて感じた」としみじみと話していた。

 スペシャルドラマ「積木くずし 最終章」は、23日、24日それぞれ午後9時から放送。(毎日新聞デジタル)

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