ゲーム質問状：「テイルズ　オブ エクシリア2」　「頑張ろう！」のきっかけになれば

　ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、「テイルズ　オブ エクシリア2」（PS3）です。バンダイナムコスタジオの馬場英雄プロデューサーに作品の魅力を聞きました。

あなたにオススメ

「豊臣兄弟！」では池松壮亮が！　大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る

　−−セールスポイントは？

　16年目を迎えた「テイルズ オブ」シリーズは、ゲームというインタラクティブな遊びの中に、単なる娯楽ではなく、ゲームを通じ、遊んでいただいた方々へ、毎タイトルお届けしたいメッセージ、そして問いかける思いを込めております。「正義とは」「生きるということとは」、ときには「守る強さとは」「信念を貫き通すとは」など、ゲームを終えたときに、それぞれのタイトルで表現しているメッセージを少しでも感じ、考えていただけたらと考えております。ですので、シリーズにおいてゲームという遊びの中に込めたテーマやメッセージがとても大切な要素です。

　−−企画のコンセプトは？

　今作「テイルズ　オブ エクシリア2」の最大の特徴であるコンセプトは、物語のテーマ、そしてゲームの遊びの中でも表現している「選択」というキーワードです。

　「選択」は、私たちの日常生活の中で、意識せずともさまざまに、そして無限に行われています。私たちの人生は選択の繰り返しによって未来へとつながり、選択によってさまざまな可能性を選んで私たちは生きています。ですが、選択の先にある未来が、望む結果となるかは誰も分かりません。この「選択」という生きる上での意味を、ロールプレーイングゲームの中で考えていただき、皆さんの生きる何らかのヒントになれればと思っております。

　−−ゲームの開発で苦労したこと、面白いエピソードを教えてください。

　ゲームに限らず、物作りや何かを創造する仕事は、常に苦労の連続ですよね。壁にぶつかり、何度もトライして調整して、完成に近付いていきます。私たちは歩みを止めることなく常に歩み続け、さらなる進化や進歩、そして新しいゲームの遊びを提案していかなければなりません。同じことの繰り返しは、マンネリ化を生むことにもなりかねませんので。ですが、できるだけシリーズの良さを残しつつ、新しいチャレンジや新しいアイデアを模索し続けています。ここの、さじ加減はとても毎回悩み苦労する部分ですね。

　−−今後の展開、読者へ一言お願いします。

　「テイルズ オブ」シリーズはさまざまなメディアに情報を取り扱っていただき、お客様に情報をお届けすることができ、とてもありがたく思っております。先ほどもお話をしましたが、皆さんが日常生活の中で、何か疑問や不安など感じていることがありましたら、ぜひ、一度「テイルズ オブ」シリーズを遊んでみてください。もしかしたら、何か皆さんが「頑張ろう！」となるきっかけになるかもしれません。

　私たちは常にメッセージを込めてゲームを制作しておりますので、何かお力になれればうれしいです。また、とはいえゲームですので、ぜひ、主人公たちと一緒にまだ見ぬ世界を冒険してみてください。

　バンダイナムコスタジオ　コンテンツデザイン本部　馬場英雄