吉本興業の若手芸人が、47都道府県に住んで地元に密着した活動をする「あなたの街に住みますプロジェクト」。全国に住む「住みます芸人」の皆さんに各地のおいしいものを紹介してもらいます。今回は宮城に住む芸人のオコチャさんが、仙台名物、笹（ささ）かまぼこの手焼き体験を紹介します。（毎週日曜更新）

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　初めまして、宮城住みます芸人のオコチャです。宮城に住ませていただいて、もうすぐ1年。南三陸で草刈りを手伝ったり、石巻で桜の植樹を手伝ったりしているうちに友だちができて、手伝いに行くよりは友だちに会いに行く感覚が強くなっている今日このごろです。

　そして僕のひそかな願いは、そんな友だちと8月の仙台七夕祭りに行くこと。仙台七夕祭りは、七夕飾りが空を埋め尽くして、奇麗なんですよ。世界中探しても仙台でしか見ることができないので、体験してない方にはぜひ体験してほしい。仙台七夕祭りが行われているアーケードは、普段はショッピングを楽しむ人でにぎわっています。僕も楽しんでる一人なんですが、アーケードにはお店がいっぱいあって魅力的な商品が多いので、アレもほしいな、コレもほしいなと毎回頭を悩ませています。

　そんな楽しいショッピングの合間に立ち寄るのが阿部蒲鉾店です。ショッピングの間にかまぼこを食べるって不思議に思うかもしれませんが、僕が変わっているわけではなく、実は、仙台スタンダードなんです！！　土日には、お店の前に行列ができることもあるんですよ。

　では、ここでかまぼこの魅力をご紹介したいと思います。生まれは、1115年ごろといわれておりまして、時代でいうと平安時代。そこから日本独特の保存食、そして900年近く食卓の味方でいてくれています。ちなみに、11月15日は、かまぼこの日。かまぼこという名前の由来は、白身魚をすり身にして細い竹に塗り付けて焼いたのが（植物の）ガマの穂や鉾（ほこ）に似ていることから来ているそうです。良質な動物性たんぱく質がたっぷりで低カロリー。そして、とても腹もちがいいんですよ。ショッピングの合間にかまぼこを食べるのも理にかなってるわけです。さすが仙台スタンダード！　ここだけの内緒話ですが、多くのアスリートの方が健康のためにかまぼこを食べているんですよ。ベガルタ仙台の強さの秘訣（ひけつ）の一つかもしれませんね。

　そんな魅力たっぷりのかまぼこの食べ方で、特にお勧めなのが、200円でできる阿部蒲鉾店本店の手焼き笹かま体験です！

　片面ずつ焼き目をつけていって、両面がおもちみたいにぷくっとふくれ上がったら出来上がり。お時間も10分くらいでとても簡単なんですが、この一手間が、笹かまの魅力を全開に！　何もつけず口に持っていけばほどよい温かさで、プッリプリのプリプリの食感！　そして何重にも重なるうまみ。このうまみを感じたら必ず無意識に「おいしい」といってしまうんですよ！　これだけのうまみなのに、食べ終わりはさっぱりしているので、すぐ、もう一口食べてしまう。そしてまたプッリプリのプリプリの食感からの重なるうまみのループ……。初めてこのループを経験した人は、食べるのは数分で、「こんなおいしいんだね」「うまみがすごいね」などの感想トークが数十分！　ぜひぜひ体験してみてください。僕も仙台スタンダードの芸人になれるように、笹かまを食べて頑張っていきたいと思います！！

　あ、いい忘れましたが、阿部蒲鉾店には、「ひょうたん揚げ」というこれまた美味な商品があるんですよ。蒸しかまぼこに、甘めの衣をつけて揚げたアメリカンドッグ風で、なんと当たり付き！　仙台に来たら、ぜひこちらも食べてみてください。（取材協力：阿部蒲鉾店本店　022・267・2323）

　◇プロフィル

　78年千葉市生まれ。NSC東京4期生。作家などさまざな顔も持つピン芸人として活躍。11年11月から宮城県住みます芸人として活動し、テレビやラジオ番組に出演している。毎日午後10時から、YNN（よしもとネタネットワーク）宮城2チャンネル（http://www.ynn47.jp/miyagi2/）をユーストリームで生配信中。

　◇ライブ情報

　ラブリーよしもと！vol.7（11月28日・仙台Rensa）　出演：チーモンチョーチュウ、もう中学生、桜　稲垣早希、オコチャ、アンダーエイジ、三浦友加　料金：前売り2000円、当日2500円（全席指定）　各プレイガイドで発売中

　ラブリーよしもと！vol.8（13年1月25日・仙台Rensa）　出演：佐久間一行、はんにゃ、オコチャ、おくとぱす85、ぺんぎんナッツ　料金：前売り2000円、当日2500円（全席指定）　各プレイガイドで発売中