アイドルグループ「AKB48」の板野友美さんがグループ卒業を発表したのを受け、高橋みなみさんらメンバーが東京・六本木の映画館で1日に行われたドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?」の初日舞台あいさつで、それぞれの思いを明かした。
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板野さん卒業について、メンバー全員が知ったのは舞台あいさつの直前だったことを明かした高橋さんは、「私たちも本当にびっくりしました。先ほど控室で、板野が卒業しますということを告白してくれました」と説明。05年12月の結成当初からの初期メンバーとして、板野さんと苦楽を共にしてきたことから、「ずっと一緒にやってきたので、正直寂しいです。去年は(前田)敦子が卒業して、今年は板野なんだなと」と寂しそうな表情を見せつつも、「彼女が前に歩くというのならば、その背中をみんなで押したいと思います」と“総監督”らしくエールを送った。
同じく初期メンバーの小嶋陽菜さんは、「卒業するのはとても寂しいですけど、私も初期からずっといるので、卒業を考えることもあるんです」と自身の卒業についても言及。一方で、「でもそれはすごく勇気のいることで、それを今(板野さんは)決めたので、一緒に頑張ってきた仲間としてこれからも応援したい」と話した。
舞台登壇時から目に涙を浮かべていた篠田麻里子さんは、「何度か本人からもそういう話が出ていたし、遅かれ早かれそういう日が来るとは思っていたんですけど、やっぱり寂しいですね」としみじみと語り、「ともちんもあっちゃんも先陣切ってくれたので、こっちはこっちでAKB48として頑張っていかないといけないなと思います」と思いを明かした。
渡辺麻友さんは、「卒業というのは、誰もがいつかはすることだと思うので、メンバーみんなで笑顔で背中を押して、これからも板野さんのことを応援していきたいと思いました」とコメント。横山由依さんは、「板野さんの卒業の発表……今の感情だけで言うと、悲しい涙なのかもしれないですけど、板野さんがずーっとAKB48を今まで支えてくれてて、その中ですごい大きな決断をされたと考えると、それもまた後押しの涙に変わるのかなと思う」と板野さんへの思いを語った。
高橋さんからエールを送られた板野さんは言葉を詰まらせながら「……たかみなは、あの……総監督として、AKB48メンバー全体を支えて、メンバーひとりひとりを支えてすごく大変だと思うんですけど、本当に頼りがいのあるリーダーなので、これからもAKB48を引っ張っていってほしいなと安心していられるし、最後まで残りわずかだけどよろしくお願いします!」と笑みを浮かべると、高橋さんも「よろしくお願いします」と笑顔を返していた。
映画は11年公開の「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」、12年公開の「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」に続くドキュメンタリーの最新作。前田敦子さんの卒業公演や東京ドーム公演の舞台裏に密着。前田さん卒業後の熾烈(しれつ)なセンター争いや、恋愛禁止条例、メンバー間格差など、現代のリアルなアイドルの姿を赤裸々に映し出している。主題歌は「After rain」。
舞台あいさつには、高橋さんのほか、渡辺麻友さん、篠田麻里子さん、小嶋陽菜さん、板野友美さん、北原里英さん、島崎遥香さん、横山由依さん、菊地あやかさん、入山杏奈さん、川栄李奈さん、加藤玲奈さんの12人と高橋栄樹監督が出席。なお、大島優子さんはインフルエンザのため、欠席した。(毎日新聞デジタル)