注目映画紹介:「スタードライバー THE MOVIE」 テレビ版を再構築 最終話のその後を描く

(C)BONES/STAR DRIVER THE MOVIE製作委員会
1 / 9
(C)BONES/STAR DRIVER THE MOVIE製作委員会

 10~11年にMBS・TBS系で放送されたテレビアニメ「STAR DRIVER(スタードライバー) 輝きのタクト」全25話を再構成し、新たなエピソードを加えた劇場版アニメ「スタードライバー THE MOVIE」(五十嵐卓哉監督)が9日に公開された。古代銀河文明が生み出した人型ロボットを巡って秘密結社と戦う少年と、その仲間たちの姿を壮大なスケールで描く学園青春ロボットアニメだ。

あなたにオススメ

 青い海と空に囲まれた南海の孤島「南十字島」にやってきた少年ツナシ・タクト(声・宮野真守さん)は、南十字学園高等部へ入学。そこで明るく前向きな少女アゲマキ・ワコ(声・早見沙織さん)やシンドウ・スガタ(声・福山潤さん)らと出会い学園生活をスタートさせる。しかし島の地下には「サイバディ」と呼ばれる謎の巨大ロボットが眠っており、タクトによってその一つが起動。これを契機にタクトとサイバディの封印を解こうとする秘密結社「綺羅星十字団」との戦いが幕を開ける。やがてサイバディの封印をつかさどる巫女(みこ)のワコが狙われるなど、タクトたちの運命は?……という展開。

 劇場版は、テレビシリーズを作品の主題であるタクト、スガタ、ワコの3人の関係性に焦点を当てて新たに編集され、初見の人でも分かりやすく、感情移入もしやすくなっている。テレビ版を見た人には、ビジュアルや衣装デザインを一新させたキャラクターの姿や、最終話のその後にも踏み込んだ追加エピソードなど見どころが満載。アニメ的な色彩設定も魅力的で、背景の端々に至るまでの繊細なリアリティーや、テレビシリーズでも話題を呼んだ大胆なアクションシーンで、薄い色の配色ながら原色系の色も使われ、あざやかかつリズミックな色あいで場面を盛り上げる。劇中で何度も繰り返された「人生という冒険は続く」のフレーズをそのままに、主人公たちの「人生」の続きが大迫力とともに描き出され、けれん味たっぷりなストーリーと謎が謎を呼ぶ展開を十二分に楽しませてくれる。主題歌は、女優の川島海荷さんが所属する5人組ガールズグループ「9nine」の「colorful」が採用されている。新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

写真を見る全 9 枚

映画 最新記事

MAiDiGiTV 動画