注目映画紹介:「ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀」 巨大旅客飛行船の事故をサスペンスで描く

(C)teamWorx2011
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 1937年に起きたドイツの巨大旅客飛行船ヒンデンブルグ号の爆発、炎上事故。97人の乗員乗客のうち地上作業員を含む36人が死亡した、その事故を取り上げた「ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀」(フィリップ・カーデルバッハ監督)が16日から全国で公開される。ドイツ・フランクフルトを飛び立った飛行船ヒンデンブルグ号に爆弾が仕掛けられたという情報を耳にした設計技師マーテン(マクシミリアン・ジモニシェックさん)は、その爆弾を見つけるために飛行船に乗り込む。飛行船には、前日彼が出会い一目ぼれした米国人実業家の娘ジェニファー(ローレン・リー・スミスさん)が乗っていた……という展開だ。

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 1912年に起きたタイタニック号沈没事故と並び称される事故だ。いまだその原因は特定できていないが、今作では、爆弾が仕掛けられていたという仮説を基に物語は進んでいく。誰が爆弾を仕掛けたのか? その理由は? といった謎解きサスペンスの要素もあり、「ロミオとジュリエット」的なロマンスもあり。さらにハイジャックものとしての側面もありで、さまざまな楽しみ方ができるパニック映画だ。

 今作に登場するヒンデンブルグ号は、ドイツのフリードリヒスハーフェンにあるツェッペリン博物館に保存されている設計図を基に、一部デジタル技術を使い再現されたという。爆発炎上のシーンはなかなかの迫力で、壮大なドラマが楽しめる。16日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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