ジャーナリストの田原総一朗さんが3週間前に自宅近くで倒れ、今月7日まで緊急入院していたことがわかった。原因は憩室炎(けいしつえん)といい、15日、東京都内で行われた「第5回雑誌大賞」の発表・贈賞式にゲストで出席した田原さんは「やる気はあるけど体が反乱起こしたんですよ。ちょっとやせたかな。2キロくらいはやせたんじゃないかな。ちょっと体の言うことを聞かなきゃいけないかなと思ってます」と元気な表情で明かし、「病気になって娘のありがたみが分かった」と笑顔で語った。
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2月23日に自宅近くで倒れ、救急搬送されたという田原さんは「熱が38度くらいあるのに北海道に行ったりして、あげくに『朝まで生テレビ』もやった。それで睡眠薬飲んで寝たんですよ。寝て起きたんだけど体が何かおかしい。寝てればいいのに、自分の体を確かめてみようと思って(外を)歩いたんです。それで倒れちゃった」と笑顔で説明した。
入院期間については「とってもいい機会だった。休めてないんですよ。1年に1日しかないんで。1月の2日だけなんですよ。まったく人に会わない、考える時間ができたので、とってもよかった。休養じゃないんですよ。『俺って何だ』と改めて考えさせられた。考える期間ができたことはとっても良かった」と笑顔で振り返り、顔色の良さを指摘されると、「みんなに言われるんだ。前がよっぽど調子が良くなかったのかな」と笑い飛ばしていた。
入院中は5日間ほど絶食し、現在も胃腸に優しい食事を取っているという田原さん。まだ本調子ではないものの、退院後すぐに安倍晋三首相のインタビューを行うなど早くも精力的に活動しており、この日の贈賞式でも、用意されたいすに座ることなく講評を行い、雑誌業界に力強いエールを送っていた。(毎日新聞デジタル)