東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が16日、スタートする。東横線と副都心線が渋谷駅でつながり、副都心線を経由して東武東上線、西武池袋線、また東急東横線を経由して横浜高速鉄道みなとみらい線が結ばれ、最長でみなとみらい線元町・中華街駅(横浜市中区)と東武東上線森林公園駅(埼玉県滑川町)間の88.6キロを直通運転。5路線、1都2県を結ぶ鉄道の広域ネットワークが形成される。
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東横線を運行する東京急行電鉄と副都心線を運行する東京地下鉄は、相互直通運転により、利用客数の増加を期待。埼玉方面から横浜へ、また東横線沿線から新宿・池袋などの都心や所沢、川越などへの観光スポットへ乗り換えなしでアクセス可能になり、所要時間の短縮など利便性の向上をアピールしている。横浜−池袋間を38分で結ぶ。
相互直通運転のため、東横線渋谷駅のホームは地上2階から、副都心線のホームがある地下5階に移転。新駅は「地宙船」をコンセプトにした作りで、新しい発車ベルのメロディーは音楽界屈指の鉄道ファンである向谷実さんが作曲を担当している。地下に移った東横線渋谷駅跡地には、地上33階、高さ約180メートルの高層複合施設が建設される予定。
15日、渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)で記者会見と記念式典が行われ、東京急行電鉄の野本弘文社長は相互直通運転で「沿線の人々の動きも大きく変わってくるものと期待している。各社と連携をとっていきたい」とコメント。東京地下鉄の奥義光社長は「五つの路線がつながることは、街の魅力がつながること。(利用者に)感じて楽しんでいただく企画を相互直通運転を行う会社で取り組み、地域の活性化につなげたい」と述べた。(毎日新聞デジタル)