歌声合成ソフトから誕生した人気キャラクター「初音ミク」を使って映像制作を学べる専門スクール「デジタルハリウッド」の「初音ミク映像専攻」の卒業制作発表会が19日、渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)で開催された。受講者12人が共同で制作した、初音ミクや鏡音リンなどのキャラクターがダンスを繰り広げる映像など約20分の作品などが公開された。
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「初音ミク映像専攻」は、約124時間の講義が昨年9月から行われ、受講者はモデリングやモーション、編集、ライティング、アニメーション理論など映像制作についての講義を受講。授業には、動画配信サイト「ニコニコ動画」などで人気の八王子Pさんの楽曲「Sweet Devil feat.初音ミク」を使用し、講師は、人気ゲーム「三国志12」(コーエーテクモゲームス)のオープニングムービーなどを手がけた北田能士さんらが担当。受講料は52万5000円。なお、大学や専門学校ではないため、卒業資格は得られない。
発表会は、同会場で開催中のファッションイベント「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京 2013−14 A/W」の一環として開催。卒業制作は、DJがかけるボカロ楽曲(ボーカロイドを使用して制作した楽曲)、エレクトロニカやエレクトロチューンに合わせて、スクリーンやモニターに映し出された。また、iPadを使って、画面上の初音ミクらの衣装を変更できるインタラクティブアート作品も展示された。
受講者の30代の会社員男性は「すごいPVを作って、YouTubeやニコニコ動画で発表したくて受講した。講義を通じて、クリエーターとのつながりができた」と“卒業”の成果を実感した様子で、「今後も作品を作っていきたい」と意気込んでいた。デジタルハリウッドの関係者によると、同講座は今後も継続していくといい、4月には詳細を発表する予定。(毎日新聞デジタル)
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