北乃きい:洗濯機が怖かった? 自らの“上京ものがたり”を告白

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 女優の北乃きいさんが25日、沖縄国際映画祭のPeace部門に出品された映画「上京ものがたり」(森岡利行監督)の舞台あいさつに登場。映画にちなんで、地元の横須賀市から13歳で東京に1人で住むようになった時のことを振り返った北乃さんは、実家では洋服を「洗濯板で洗っていた」といい、東京のマンションに備え付けられていた洗濯機の使い方が分からず、「怖くて1カ月くらい触れなかった。いろんな機械がいっぱいあったし、電車の線が多くて、人も多い。1年間は東京のいろんなことにびっくりしていました」と、自らの“上京ものがたり”を照れながら明かした。

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 舞台あいさつには、北乃さんのほか、人気子役の谷花音ちゃんが登場。映画に初出演した花音ちゃんは「きいちゃんと一緒にお絵かきをした。ネコちゃんとか、カメラマンさんの顔とか……」と思い出を語り、ドラマと違って撮影期間が短いことに「(北乃さんと)また会えるかな、と寂しい気持ちになりました」と振り返った。沖縄に来るのは2回目だといい、「ソーキそばを食べました」と話した。沖縄について北乃さんは「ほとんど水着の撮影(の仕事)。日が暮れると撮影ができなくなって、観光地に行けたりとか、ご飯を食べる機会があったので、楽しかったですね。石垣島に行ったときは、日本じゃないという感じがした」と思い出を語った。

 映画は、人気マンガ家・西原理恵子さんの自伝的作品の映画化。美大に通うため、田舎から東京に出てきた菜都美は、あこがれていた東京での暮らしは、極貧のため日陰生活だった。ある日、良介と出会い一緒に暮らし始める。良介は優しかったが、定職にも就かずいつもごろごろしていた。生活は苦しくなり、菜都美は慣れない水商売に働きに出ることになり、働かない良介にいらだたしさが募ってきて……という物語。北乃さんは「少しでもいいなと思っていただけたら。肩の力を抜いて、まったりと見てください」と観客に呼びかけた。映画は8月に公開予定。(毎日新聞デジタル)

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