話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、中村光さんの人気マンガが原作の劇場版アニメ「聖☆おにいさん」です。アニプレックスの黒須礼央プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
−−作品の概要と魅力は?
神の子・イエスと目覚めた人・ブッダが、東京・立川にバカンスに来て、地元の人たちとズレながらも生活を共にするというコメディー映画です。魅力は、ついクスクスっと笑ってしまうネタがひとつひとつ積み上がって、いつのまにやら完全に笑ってしまっている……ということを体験できるところです。
あとはメインキャストの森山未來さんや、星野源さん、音楽の鈴木慶一さん、白井良明さんなど、エンターテインメントの中でも、さまざまな分野から集結した方々が繰り出すケミストリーも見どころです。
−−劇場版アニメにするときに心がけたことは?
原作もそうなのですが、イエスとブッダは、突っ込み合うけど、必ずフォローし合うということを意識しました。アフレコでは森山さんと星野さんの絶妙な掛け合いが、同じシーンのテークを重ねれば、重ねるほど別の表現をされ、どれも捨てがたいテークでした。それぞれ秀逸なテイクを一つ選ばないといけなかったのが大変でした。
そんなぜいたくな状況の中、映像と音を合わせるダビングという作業においては、お二人の躍動感あふれる演技と掛け合いを生かす音作りを意識しました。
−−作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?
うれしかったこととしては、星野さんが手掛けた主題歌「ギャグ」と、鈴木さん、白井さんがデュエットで歌う挿入歌「誰もいないね」がどちらもステキな楽曲であることです。ポップで明るいけど、しっかりした「ギャグ」と、情緒的で少し不思議な雰囲気をにおわせる「誰もいないね」。全く違ったタイプの楽曲ですが、「聖☆おにいさん」が伝えていることを直観的に感じ取れるステキな楽曲です。
−−作品の見どころを教えてください。
イエスとブッダの掛け合いはもちろん見どころではあるのですが、一つ大きなところとしては「マダール泳法」です。これ以上いうとネタバレになってしまうのでいえませんが、とにかく動いてます。
あと、個人的には遊園地でのお経のシーンがツボでした。ブッダの緊張感とビルドアップがいい形で再現できて、アニメーションにしたかいがありました。
−−ファンへ一言お願いします。
「聖☆おにいさん」を制作するにあたって感じたこととしては、リアルワールドでも、作中に出てくる登場人物たちのような考え方を持っていると、世界が平和になるのになあ~ということです。「人それぞれ感性や個性があって、その違いがあってもそれで別にいいじゃん」というスタンスがとてもリベラルに感じてステキだと思います。こういった立ち位置っていうのは日本独特のカルチャー感だなと感じています。ちょっとマジメな話になってしまいましたが、とにかく劇場へ足を運んでいただき、本編をご覧になりながら「クスクス」っと笑っていただければ、いつしかその笑いが大爆笑につながるといいなと思っております。
アニプレックス 企画制作グループ プロデューサー 黒須礼央
小学館ガガガ文庫(小学館)のライトノベルが原作のテレビアニメ「負けヒロインが多すぎる!」のヒロイン・焼塩檸檬の“片想いビジュアル”が公開された。思い人を見かけて高揚した檸檬を描い…
東宝が2012年に設立したアニメレーベル「TOHO animation」のYouTubeチャンネルの登録者数が300万人を突破したことを記念して、歴代テレビアニメのノンクレジット…
集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の松本直也さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「怪獣8号」の追加キャストが発表され、稗田寧々さん、 風間万裕子さんが出演す…
中西モトオさんの人気ファンタジー小説が原作のテレビアニメ「鬼人幻燈抄」が、6月27日からTOKYO MX、MBSほかで放送されることが分かった。初回は1時間スペシャルとして放送さ…
小狐丸さん作、人米さんイラストの人気ライトノベル「いずれ最強の錬金術師?」がテレビアニメ化され、2025年1月から放送されることが分かった。アラフォーサラリーマンが異世界に召喚さ…