クラウドゲーム:国内初の専用機「G-cluster」を6月発売 コナミ、スクエニもソフト提供

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 ブロードメディアは27日、インターネット経由でゲームをストリーミング配信する「クラウドゲーム」が家庭のテレビで楽しめる新型ゲーム機「G−cluster(ジークラスタ)」を6月20日に発売すると発表した。国内初のクラウドゲーム専用機で価格は9980円。コナミデジタルエンタテインメント、スクウェア・エニックスなどの大手ゲーム会社もタイトルを提供予定。価格は1タイトル525~2940円で、原則1年間遊べる。

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 クラウドゲームは、インターネットを経由してサービス会社のサーバー上のゲームが楽しめるもので、実際の演算処理をサーバー側で行い、画像などの軽いデータをストリーミングで利用者側の端末に送ることで、端末の性能に依存されずに、奇麗なグラフィックのゲームができることが特徴だ。年末発売予定のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の新型ゲーム機「プレイステーション(PS)4」もクラウドゲームへの対応を発表するなど、注目を集めている。

 「G−cluster」は、自宅のネットワークにWi−Fiで無線接続してクラウドゲームを楽しむ。本体の大きさは幅4.9センチ×高さ9センチ×奥行き1.1センチで、重さは45グラム。付属の専用ホルダーを使い、テレビの背面に装着できる。映像と音声はHDMIでテレビ側へ出力し、電源はテレビのUSB端子から給電。USB端子が搭載されていないテレビのため、ACアダプターも付属する。ゲームの操作は専用コントローラーで行えるほか、専用アプリをダウンロードすることでスマートフォンやタブレット端末をコントローラーとして使うこともできる。専用コントローラーが付属する「基本セット」(1万3800円)も販売する。

 ゲームタイトルはポータル画面から購入可能。発売開始時には、「Assassin’s Creed2」(Ubisoft)、「Prince of Persia:The Forgotten Sands」(同)、「ロケットナイト」(コナミデジタルエンタテインメント)、「イース1&2 クロニクルズ」(日本ファルコム)など、既存のタイトルや新作を合わせ約50本を用意する予定。タイトルの単体購入のほか、525円で約30タイトルが遊び放題の「月額500円プラン」も用意する。

 同日、東京都内で行われた発表会に登壇した同社の橋本太郎社長は、「ゲームの魅力はやはり新作。多くのゲーム会社の協力を得て、どんどん出していきたい」と新作を拡充する意向を示した。また、スクウェア・エニックスの提供するゲームタイトルについては、詳細の発表を控えたものの「出てくる順番からいうと新作ではなく、おなじみのものになると思う。ただ、多少お時間をいただくかもしれないけれど、新作をご提供いただけるように打ち合わせしている」と述べた。(毎日新聞デジタル)

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