クルム伊達公子選手:「できる範囲のことをやるだけ」 全米1回戦前に意気込み

全米オープンテニス1回戦を前に意気込みを語ったクルム伊達公子選手 写真:AP/アフロ
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全米オープンテニス1回戦を前に意気込みを語ったクルム伊達公子選手 写真:AP/アフロ

 ニューヨークで26日に開幕する13年シーズンのテニスのグランドスラム(4大大会)最終戦「全米オープンテニス」。今季は全豪のシングルスで現役復帰後初のグランドスラム3回戦進出を果たし、ウィンブルドンで3回戦進出では大会史上最年長という記録を打ち立てたクルム伊達公子選手。26日に行われる女子シングルス1回戦で、アルゼンチンのパウラ・オルマチェア選手と対戦するクルム伊達選手に意気込みを聞いた。WOWOWではクルム伊達選手の1回戦の模様を26日午後11時55分からWOWOWプライムで生中継する。WOWOWでは最終日9月10日まで「全米オープンテニス」連日生中継。(毎日新聞デジタル)

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 −−コンディションはいかがですか。

 決していい状態とは言い難いですが、最悪な状態からは、少しは良くなっています。当然、試合や練習が何日か重なってくると炎症がまた出てくるという、それの繰り返しのような状態ですね。

 −−差し支えなければ、具体的に体の状態というのは?

 右足のアキレスけん炎です。これはもともとずっとあるものなのですが、今年でいうとフェドカップのロシア戦で一番悪い状態が出て、それの古傷というところです。

 −−1回戦の試合に向けてどんな気持ちでいらっしゃいますか。

 まずは、相手がどうこう、全米オープンだからというより、とにかくまずは自分がコートに立てる状態にどこまで持っていけるかというのが第一です。テニスについていい調整ができていないのは確証のないところがあるので、その中でできる範囲のことをやるだけかなと思っています。

 それを、どこまで自分自身も受け入れられるか。相手もあることだし、アルゼンチンのファイターなので、試合の中でリードしたりリードされたり、リードして挽回されたり、思うようにいかなかったり、いろいろなことが想像できると思うのですが、その中でいつどんなことが起きても、どこまで今の状況を受け入れられるかが何よりも大きい。もちろん、けがせずに試合を終えられるかがまず第一ですが、次は、どこまで自分の現状を試合の中で受け入れられるかだと思っています。

 −−サフィーナ戦を見ている側としては、どうしても期待してしまうのですが……。

 期待はしない方がいいと思います。私自身も期待はしないですし。もちろん、こういった大きな試合をいい状態で迎えられないのはとても残念ですが。起きてしまったことは仕方ないので、それをどこまで受けいれた中でプレーするかですね。

 当然、若い選手でも万全で臨める選手は本当に数少なくて、何かしら不安材料を抱えた中で戦っている人の方が多いと思いますし、私の場合、そういうことが起こりやすい可能性やリスクが高いのはいつものことです。

 なので、こういう状況だからこそ、できるだけ悪いことは前向きに受け入れるように。受け入れられると言い切りたいところですが、それは簡単ではないですし、ましてやコートの中に入ったときにはもっと難しくなるので、今ある自分のマイナスの要素を、コートの中でマイナスと思わないように心がけたいと思います。

 *……「全米オープンテニス」女子シングルス1回戦「パウラ・オルマチェア(アルゼンチン) 対 クルム伊達公子(日本)戦」は、26日午後11時55分にWOWOWプライムで生中継!

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