ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、中盤戦に突入した「ドキドキ!プリキュア」です。朝日放送の土肥繁葉樹プロデューサーに今後の見どころや作品の魅力を語ってもらいました。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
−−放送から半年が経過しますが、ここまでの見どころを教えてください。
「プリキュア」シリーズも10年目を迎えました。ごく普通の女子中学生が伝説の戦士・プリキュアに変身し、悪に立ち向かうアクションストーリーというコンセプトは変わりません。プリキュアたちは、信頼する仲間と力を合わせ、どんな困難も乗り越えようとします。絶対にあきらめない。自らの手と足で悪を懲らしめ、自分たち自身で解決していく。それまでの女の子向けのアニメにはなかったテーマと作風は、10年をへて、いまや王道になったと感じています。
本シリーズでは、生徒会長や部活の助っ人などに奔走し、何でもできちゃうマナ、学業優秀でいつもマナに寄り添ってフォローする六花、財閥の家庭に育ち、穏やかながら信念のあるありす、そしてトランプ王国生まれのアイドル歌手・真琴と、みんな“優等生”的な設定になっていることが、これまでになかった点かもしれません。けれど、そんな彼女たちも壁にぶつかり、失敗もする。また友だちの悩みも、自分のこととして寄り添い、一緒に解決しようとする。そこに共感できる魅力的な要素があると思います。
−−9月8日の放送回ではプリキュアがピンチになるとか。
敵であるジコチューの幹部、グーラとリーヴァ。世の中の人々の心を自己中心的な色に染め、キングジコチューを復活させようと、彼らなりの論理と信念をもち、背水の陣でプリキュアに挑んできます。彼らの作戦で、マナたちの家族や友だちが次々と眠りに落ちて、心の中にジコチューの種を植え付けられます。このままでは街中がジコチューになり、世界が滅びる。もう時間がない。そうして立ち上がったプリキュアですが、敵も必死。プリキュアの技はことごとくはね返され、ついには1万年前のプリキュアから受け継いだ三種の神器の一つ、水晶の鏡をも失ってしまいます。いつになく絶望感漂うプリキュアたち。そんな中でも、キュアハートが前を向いて立ち上がる。そこが一番の見どころです。そして、ハートを中心にエースを含めた5人が、本当の意味の一つのチームとなり、敵にぶつかっていきます。
本シリーズに登場するプリキュア5人全員に、僕たちスタッフの深い思い入れがありますが、とりわけキュアハート=マナには、シリーズディレクターの古賀豪監督やシリーズ構成の山口亮太さんをはじめ、作り手みんなの熱いハートが込められています。その集大成ともいえる話であり、シリーズ中盤最大のクライマックスです。裏話を明かせば、この回のアフレコのときは、いつも以上に声優の皆さんの気持ちの高ぶりを感じました。レギュラー出演の皆さんはもとより、敵役のグーラ(天田益男さん)、リーヴァ(飛田展男さん)も相当、気合いが入ってられました。そして、キュアハートが号泣するシーンがありますが、生天目仁美さんの演技には、体が震えました。僕たちの思いを受けとめ、全力で体当たりし、形にしてくださったと思います。
−−新キャラクターの「キュアエース」の登場時の視聴者の反応は?
キュアエースは6月30日の放送分から登場しましたが、その前から新プリキュア登場をPRしていました。過去のシリーズ作品から類推して、「レジーナがプリキュアに変身したに違いない」「いや、正体はアン王女だ」といった声が番組ホームページにも多数寄せられました。その予想を裏切る形で、全く別のところから疾風のごとく現れました。
キュアエースは、ほかの4人にプリキュアとしての心構えを、ときに厳しく言い放ち、その一方で変身前は小学4年生の女の子で、スイーツのことになると我を忘れてしまうほど夢中になるという不思議な存在。演じられている釘宮理恵さんも、難しい役柄に悩むことも多かったと思いますが、見事に僕たちが思い描く形でキュアエースに命を吹き込んでくださいました。
キュアエースは、一見、“上から目線”で正論を主張する「女王様キャラ」のように見えますが、実は悩みを抱えながら、固い信念と揺ぎない自信で自らを鼓舞して前を進む一途な女性です。一生懸命に生きています。釘宮さんの姿は、キュアエースそのものだと僕は思っています。おかげさまで、女の子たちからは大人気で、登場以来「キュアエースになりたい」という声がたくさん届いています。
−−キングジコチューの娘・レジーナは今後どうなる?
いまは父・キングジコチューのもとで深く眠りについているレジーナ。マナの心にはいつもレジーナの存在があり、その思いは六花やありす、そして自らの故郷・トランプ王国をキングジコチューに滅ぼされた真琴や、冷静な亜久里にも伝わっていきます。レジーナはいずれ、目を覚まし、マナたちの前に姿を現します。そのときマナは、そして4人は彼女とどう向き合うか、果たしてマナの気持ちは通じるのか。ご期待ください。
−−後半に向けて今後の見どころを教えてください。
レジーナやキュアエース、そして不思議な力をもつアイちゃん。その謎が一つ一つ、明らかになっていきます。その壮大な運命のドラマの中で、マナがどう振る舞うのか。清濁(せいだく)併(あわ)せ呑(の)み、すべてをありのままに受け入れようとするマナ。「罪を憎んでひとを憎まず」の彼女の愛がキングジコチューに通用するのか。そして、レジーナに伝わるのか。今後の「ドキドキ!プリキュア」をお楽しみに。
朝日放送 土肥繁葉樹
講談社のウェブマンガサイト「水曜日のシリウス」で連載中のマンガが原作のテレビアニメ「外れスキル《木の実マスター》 ~スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件につ…
人気アニメ「KING OF PRISM(キンプリ)」シリーズの次回作が制作されることが11月21日、明らかになった。同日、新宿バルト9(東京都新宿区)で開催されたイベント「-∞ラ…
インタビュー(1)の続き。人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第二章「赤日の出撃」が11月22日から上映される。「319…
人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第二章「赤日の出撃」が11月22日から上映される。「3199」は、1980年に公開さ…
MF文庫J(KADOKAWA)のライトノベルが原作のテレビアニメ「クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。」の公式サイトに「1122」と書かれた謎のページが突然、誕生した。“…