注目映画紹介:「ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル」 オールドファンが喜ぶ仕掛けも満載

「ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル」の一場面 (C)円谷プロ
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「ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル」の一場面 (C)円谷プロ

 円谷プロダクションの特撮作品「ウルトラマン」シリーズの新ヒーロー「ウルトラマンギンガ」を映画化した「ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル」(アベユーイチ監督)が7日に公開された。「ウルトラマンギンガ」は、ウルトラ戦士や怪獣が小さな人形「スパークドールズ」にされた世界で主人公がウルトラマンタロウの人形と出会い、スパークドールズと一体化する力を持つ「ギンガスパーク」を使って闇の力に立ち向かう姿を描く。テレビシリーズは6話まで放送され、その後11~12月には第7~11話の放送、来年3月にも劇場版の公開が予定されている。今作は、前半6話の総集編に新たな冒険を追加したスペシャルエピソードとなっている。

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 「勇気」の力が満ちた時にウルトラマンギンガへと変身できる礼堂ヒカル(根岸拓哉さん)の前に、闇からのエージェントのイカルス星人(声・関智一さん)が現れる。イカルス星人は降星山に人形となり眠る六つの怪獣を集め、合体怪獣タイラントを復活させようとたくらむ。ヒカルと仲間たちも怪獣のスパークドールズを探し始め……というストーリー。

 ウルトラマンギンガは多くの面で画期的だ。主人公がさまざまなウルトラ戦士や怪獣とも一体化できたり、シリーズで初めて地球を防衛する組織が登場しないのにも驚かされる。ウルトラマンタロウがキーパーソンとなるなど、オールドファンが喜ぶ仕掛けも満載だ。ウルトラマンギンガの存在が謎に包まれ、ヒカルも自由に一体化できないという設定にはしびれるものがある。今作では、とあるウルトラヒーローとも一体化しているのでお楽しみに。従来シリーズよりコミカルな演出や展開には親しみがわく。フルCGショートアニメの「大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア DINO−TANK hunting」が同時上映。7日からMOVIX亀有(東京都葛飾区)ほか全国19館で公開中。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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