名探偵コナン
R167「トリック vs マジック(後編)(デジタルリマスター)」
5月23日(土)放送分
話題の書籍の魅力を担当編集者が語る「ブック質問状」。今回は、マンガに登場する料理をテーマとした南信長さんの「マンガの食卓」(NTT出版)です。NTT出版の神部政文さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この書籍の魅力は?
マンガを読んで“この料理が食べたい!”と思ったことのある人は少なくないでしょう。ときに食欲を激しく刺激され、ときに忘れられない強烈な印象を読者に残す、マンガの食のシーンや料理を一堂に集めて、その魅力を余すところなく語り尽くしたのが本書です。
最近、「花のズボラ飯」「信長のシェフ」「孤独のグルメ」「おとりよせ王子 飯田好実」など、多くのマンガがテレビドラマ化されています。一口に食マンガといっても、美食からB級グルメまで、本当に多様な表現が生まれています。本書は、グルメマンガの変遷、食事シーンの役割や作家ごとの食の描き方の比較などを通して、200以上のマンガを紹介する、一冊で何度も“おいしい”本です。
−−作品が生まれたきっかけは?
本書の企画は、南さんの前著「現代マンガの冒険者たち」(NTT出版、2008年)を担当した初代の担当編集者によるものです。南さんが、とあるフリーペーパーで本書の基となる連載をしていたのがきっかけです。南さんも担当者も、“あのマンガ”の“あの料理”を語り出したら止まらずに、すぐ企画にまとまったそうです。二人とも食マンガの虜なのです。
−−作者はどんな方でしょうか?
南信長さんは、マンガの解説者として長年にわたり執筆活動をされている、日本で最高のマンガ案内人の一人です。朝日新聞の読書面コミック欄では10年以上連載が続いており、「南さんが取り上げたなら……」ということでマンガを手にとるファンも多いです。著者の「現代マンガの冒険者たち」も、マンガ表現の“今”を知るための必読書です。“新保信長”名義での著作も多数あり、文化全般に広い知識を持っています。
−−編集者として、この作品にかかわって興奮したこと、逆に大変だったことについてそれぞれ教えてください。
本書のプロフィール欄で明かしているように、著者の実家は大阪・梅田にある食堂なのだそうです。本書の編集が佳境を迎えたころ、私は知ることになりました。ゲラを読みながら、食堂の片隅から客が料理を口に運ぶ姿をじっと見つめる少年のことを妄想しだしたら、本書の読み方が一変しました。著者にとって“食べる”ということは、きっと切実な記憶とつながっているのです。数多の食シーンを鮮やかに読み解いていくバックボーンには、そういうところがあるのかもしれません。
大変だったことは思いつきません。著者は経験豊富な編集者なので、内容だけではなくパッケージや売り方に至るまでとても明確なアイデアを持っていました。マンガ家の五十嵐大介さんにカバー装画を依頼することも、著者たっての希望でした。担当編集者としてはアイデアを具現化できるようにサポートしました。
−−最後に読者へ一言お願いします。
季節は、食欲の秋、読書の秋です。おいしいごはんの場の話のネタに本書をいかがでしょうか。そして本書を通してより多くのマンガとの出会いが生まれることを願っています。
NTT出版 出版本部 神部政文
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