人気マンガ「ゴルゴ13」の生誕45周年を記念した祝う会が13日、東京都内のホテルで行われ、作者のさいとう・たかをさんが出席。45年という長期連載だが、さいとうさんは「最初は10話で終わるつもりだった」と振り返り「1巻の初版は番号(巻数)を入れなかった」と意外なエピソードを披露。さらにデューク東郷という名前は「中学校の担任の名前からいただいた」などと次々と作品に関する秘話を明かした。
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連載当初はこんなに続くと思わなかったというさいとうさんは「10話で終わるつもりだった。だから1巻出したときも、そんなに出るとは思わなかったので番号入れなかったんです」と振り返り、「だから初版には番号が入ってないんです。再版からは入ってますけど」と告白した。
デューク東郷の名前は「中学校のころ東郷先生という方が担当になり、尊敬してまして。あの先生だけでしたね、私にいろいろ教えてくれたのは。それで東郷の名前をいただいたんです」と恩師の名が由来であることを明かした。さらに、「この作品が一番苦手。その度に勉強しなきゃいけないから」と苦笑混じりに話した。
また、作品の最終回も考えているといい、「ストーリーは頭の中にある。コマ割りなども覚えている」と話すも、最終回の時期について「(私が)決められることではない。ここまで長くなると書き手だけのものじゃなくなるんです」と明かし、ストーリーについては「企業秘密」とかわした。同作は現在コミック170巻まで出版されており、200巻に向けて「今は170巻。だいぶ先ですけど頑張ります」と意気込んだ。
「ゴルゴ13」は、1968年にビッグコミック(小学館)で連載を開始したロングセラー作品。天才的な腕前のスナイパーが、依頼人から持ち込まれた任務を冷徹に遂行する……という内容で、同誌11月25日号(9日発売)で連載45周年を達成した。これまで劇場版実写映画2作品、劇場版アニメ2作品、テレビアニメシリーズ1作品が製作されている。
祝う会には、マンガ好きで知られ、同作品のファンという麻生太郎副総理兼財務相やマンガ家のちばてつやさん、黒鉄ヒロシさんら著名人がお祝いに駆けつけた。さらに会場には、秋本治さんやあだち充さん、板垣恵介さん、井上雅彦さん、松本零士さん、水木しげるさんら有名マンガ家たち63人が描いた「ゴルゴ13」のイラストが特別展示されたほか、デューク東郷の等身大フィギュアなども飾られた。(毎日新聞デジタル)
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