注目映画紹介:「BAYONETTA Bloody Fate」 冒頭から終盤まで常にクライマックス

「BAYONETTA Bloody Fate」の一場面 (C)SEGA/BAYONETTA FILM CLUB
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「BAYONETTA Bloody Fate」の一場面 (C)SEGA/BAYONETTA FILM CLUB

 2009年に発売された人気アクションゲーム「BAYONETTA(ベヨネッタ)」を劇場版アニメ化した「BAYONETTA Bloody Fate」が23日に公開された。今作は、ゲームを基に「アフロサムライ」シリーズなどの木崎文智監督が手がけ、GONZOがアニメーション制作を担当した。主人公・ベヨネッタの声を「攻殻機動隊」シリーズなどの田中敦子さんが担当したのをはじめ、園崎未恵さんや浪川大輔さんといった人気声優が顔をそろえる。ゲームの世界観そのままに、人知を超えた肉体と能力を持つ魔女・ベヨネッタの失われた記憶を巡る戦いを描いたアクションアニメだ。

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 自分が魔女であること以外、記憶を持たない女・ベヨネッタは、襲い来る天使を狩る日々を送っていた。ある日、突然舞い込んだ情報により、失われた記憶を求めて宗教都市ヴィグリッドへと旅立つ。そこでベヨネッタは自らの過去の記憶を知る女・ジャンヌ(声・園崎さん)、ベヨネッタを父のかたきと付け回すジャーナリスト・ルカ(声・浪川さん)、そして自分をマミーと呼ぶ少女・セレッサ(声・沢城みゆきさん)らと出会う。ベヨネッタの失われた記憶には何が隠され、そしてその先に待ち受けている運命とは……という展開。

 映画のクライマックスシーンのような演出と盛り上がりが随所で見られる「クライマックス・アクションゲーム」として人気を博したゲームが原作だけに、冒頭から怒涛(どとう)のアクションが展開され、度肝を抜かれる。原作の魅力である華麗で過激なアクション描写はインパクト十分で、主人公・ベヨネッタの妖艶さがひしひしと伝わってくる。ストーリー展開はいたって分かりやすく、ゲームをしたことがない人でも一つの作品として楽しめ、キャラクターや映像のぶっ飛び感を堪能できる。ベヨネッタの華麗さとそこはかとないエロス、ハイテンションで進行していくバトルとストーリーは、アニメならではの構成と演出により上質なドラマに仕上がっている。23日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国10劇場で2週間限定公開中。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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