山田洋次監督:新しい歌舞伎座での初上映に「晴れがましい」

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 山田洋次監督の最新映画「小さいおうち」の特別試写会が26日、歌舞伎座(東京都中央区)で開催された。4月のリニューアルオープン以来、新しい歌舞伎座での映画上映は今回が初めて。W主演を務めた松たか子さんと倍賞千恵子さんと花道から登場した山田監督は「まことに晴れがましいことになって面食らっております」と照れつつ、「新しい歌舞伎座での初めての映画の上映に僕の作品が選ばれたことが光栄」と喜びを語った。

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 “山田組”常連の倍賞さんは「監督は一度、俺は嫌だって、花道を断ったんですよ」と登場の舞台裏を暴露。また、「この舞台に立ちながら、とても懐かしいなとも思った」といい、「SKD(松竹歌劇団)時代に歌舞伎座に勉強しに来たことと、(山田監督が手がけ倍賞さんが主演した映画)『下町の太陽』がヒットしたときに、なぜか主題歌を歌いながら舞台に上がったことがあった」と改装前の歌舞伎座での思い出話を語った。

 この日は、黒木華さん、吉岡秀隆さん、橋爪功さん、吉行和子さん、室井滋さん、中嶋朋子さん、ラサール石井さん、夏川結衣さん、小林稔侍さん、子役の秋山聡くん、市川福太郎くんも登場。山田監督とともに黒塗りの車2台に分乗して歌舞伎座に到着した一同は、建物の前で報道陣の撮影に応じた後、舞台あいさつに臨んだ。舞台では、歌舞伎座らしく、柏子木が鳴り、赤・緑・黒3色の定式幕が左から右にオープンする中、整列して登場。山田監督ら3人は花道から歩いて現れた。

 「小さいおうち」は、直木賞受賞作となる作家・中島京子さんの同名小説を山田監督が映画化。東京郊外の“小さいおうち”で起こった男女の恋愛事件の真実を、昭和と平成の二つの時代を通して描くラブストーリー。14年1月25日から全国で公開予定。

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