杏:「ごちそうさん」クランクアップ 東出との夫婦は「お互いしかいない」

「ごちそうさん」のクランクアップ会見に登場した杏さん
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「ごちそうさん」のクランクアップ会見に登場した杏さん

 女優でモデルの杏さんが主演を務めるNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」が25日、クランクアップを迎え、大阪市内で会見が開かれた。杏さんは、昨年5月17日のクランクインから約9カ月にもおよぶ撮影を終え「本当に一生の中でかけがえのない時間を過ごせたと思いますし、誰かほか(の人)の人生を自分が生きながらにして生きられた気がしていますので、それはすごいすてきな体験だったなと思います」と感慨深げに語った。

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 また、杏さんは、東出昌大さんと夫婦を演じたことについて「変わり者同士の夫婦だったのですが、もうお互いしかいないというような存在でした。本当に最初から最後までいろいろありました。でも、こういう夫婦っていいなと思います。信頼し合っていて、2人とも個性はまったく別々なのですが、なんだか当人同士にしか分からないような形で分かり合っているところがすてきだと思いました」と話した。

 思い出に残っているシーンを聞かれると「難しいんですけれど、義理の妹の希子ちゃんのおかげで祝言を挙げさせていただいて、キャストがみんな集まって本当にお祭りみたいな気持ちになりましたし、ああやって全員そろうということはなかなかなかったので、思い出深いシーンです」とコメント。クランクアップしたことは「実感がない」といい、「多分東京に帰ったり、もしかしたら放送が本当に終わったら寂しくなるというのを実感するのかなと思います」と話していた。

 ドラマは、東京の洋食店の娘として生まれた食いしん坊のめ以子(杏さん)が、偏屈な大阪男・西門悠太郎(東出さん)に恋をして“食いだおれの街”大阪に嫁ぎ、激動の大正、昭和をたくましく生き、夫への愛を貫く半生を描いている。ドラマ「JIN−仁−」(TBS系)などの森下佳子さんが脚本を担当している。

 最後の撮影は、3月28日放送の第25週149回のシーンで、戦争が終わり、西門家の面々が、甲子園の野球大会の再開を実現しようと、知恵を出し合う……という場面だった。会見には、静役の宮崎美子さん、希子役の高畑充希さん、川久保役の茂山逸平さん、泰介役の菅田将暉さん、ふ久役の松浦雅さん、諸岡役の中山義紘さんも登場した。NHK総合で毎週月~土曜午前8時に放送。全150回。

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