注目映画紹介:「ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル」 第2弾は怪獣たちの強さと魅力が凝縮

「ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル」のワンシーン (C)円谷プロ
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「ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル」のワンシーン (C)円谷プロ

 特撮作品「ウルトラマン」シリーズの「ウルトラマンギンガ」の劇場版第2弾となる「ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!」(原口智生監督)が15日に公開された。「ウルトラマンギンガ」は、円谷プロダクションの創立50周年記念作品として2013年にテレビ放送され、同年9月には劇場スペシャルの第1弾が公開。劇場版第2弾はテレビシリーズの番外編となるエピソードで、ウルトラマンギンガと別れて留学していた根岸拓哉さんが演じる礼堂ヒカルが、仲間たちと再会しバーチャル空間内で暗黒のウルトラヒーローと対決する。根岸さんほか、宮武美桜さん、大野瑞生さんらテレビ版のキャストが勢ぞろい。次々と登場する怪獣の競演は必見だ。

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 ロンドンに行っていたヒカル(根岸さん)が降星町へ戻り、石動美鈴(宮武さん)、渡会健太(大野さん)、久野千草(雲母さん)、一条寺友也(草川拓弥さん)との再会を果たす。ヒカルたちは一条寺が持っていたライブパッドというウルトライブを疑似体験できるマシンを使用し、バーチャルスペース内でさまざまな怪獣に変身し強さを競い合っていた。ところが、プログラムに異変が発生し暗黒のウルトラ戦士が現れ……という展開。

 主人公たちがさまざまな怪獣にウルトライブしてどれが一番強いかを競い合い、怪獣の解説をはさみながら進んでいくという展開は、ストーリー的には大きな動きこそないが、同種の怪獣のシリーズごとの違いなど新旧の姿が楽しめ、“怪獣図鑑”的な要素が堪能できる。オープニングの歌とともに流れるテレビシリーズでの戦いの模様をまとめた総集編は、編集の妙があり、スピード感あふれる映像に仕上がっており、ストレートにカッコいい。クライマックスで、ウルトラマンギンガ、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンティガ、ウルトラセブン、ウルトラマンに変身しての暗黒のウルトラ戦士たちと戦うシーンは、それぞれが横並びでぶつかり合っているだけなのだが、ギンガのBGMが戦いを盛り上げる。さまざまな小ネタが仕込まれている中、テレビシリーズを見ていた人なら思わずひざを打つような伏線もあり、劇場スペシャルならではのお祭り感も充実。今夏よりギンガが新展開ということで目が離せない。フルCG(コンピューターグラフィックス)のショートアニメの「大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア DINO−TANK hunting」が同時上映。MOVIX亀有(東京都葛飾区)ほか全国21館で公開中。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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