世界最小級のブロック「nanoblock(ナノブロック)」の作品コンテスト「nanoblock AWARD 2013−14」の応募作品を展示するイベント「nanoblock AWARD 2013−14 エキシビション」が9日、東京スカイツリータウン(東京都墨田区)でスタートした。東京・新宿にあるビルをリアルに再現し、「No Limit部門」でグランプリを受賞した作品など、受賞作品を中心に約90点が展示されている。
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ナノブロックは、玩具メーカーのカワダが2008年10月に発売し、国内外で累計1700万個を出荷している。同コンテストは、世界中のナノブロックファンのオリジナル作品を募集し、今回で4回目。今回は、今年の干支(えと)の午(うま)をモチーフにした「2014年干支部門」、200ピース以下という制限のなかで作品を作る「Under200pcs部門」、制限なく自由に作品を作る「No Limit部門」の3部門があり、過去最多の543作品の応募があった。各部門のグランプリ、準グランプリ、優秀賞、さらに特別賞としてソラマチ賞を選出した。作品を展示する「nanoblock AWARD エキシビション」は、13年に続き2回目。
「No Limit部門」でグランプリを受賞した作品は、ニックネーム「K-T-X120314」さんの「損保ジャパン本社ビル」で、高さ約70センチ、幅約30センチ、奥行き約20センチと展示作品のなかでは最大。同社によると「4万ピース以上のブロックが使われている」という。同社で開発を手がける高橋大佑さんは「ピースの数と再現性の高さが圧倒的。満場一致のグランプリ」といい、同ビル特有のすそが広がるような「曲線のラインもきれい。これは積み重ねるテクニックがいるんですが、すばらしいですね」とコメントしている。K-T-X120314さんは同コンテストで初めての同部門2連覇となった。
「Under200pcs部門」は「天体望遠鏡」がグランプリを受賞。高橋さんは「これまでなかった発想。完成度も高く手のひらサイズなので、すぐに商品化できるくらいのクオリティー」と太鼓判を押している。ほかに「干支部門」で優秀賞を獲得した「サンタクロースとウマ」や、馬にまたがった戦国武将の伊達政宗などが展示されている。
またナノブロックのこれまでの歴史が分かるパネルや廃番も含む商品の展示、ナノブロックを使用した鉄道模型「nanoGauge(ナノゲージ)」のジオラマコーナーも設けられている。ナノブロックを使ってオリジナルのキーホルダーが500円で作れるコーナーや、限定品などを販売するショップエリアもある。
イベントは、東京スカイツリータウンの商業施設「東京ソラマチ」5階にある「スペース634」で11日まで午前10時半~午後8時に開催。入場無料。