AKB48の37枚目のシングル(タイトル未定、8月発売)の楽曲を歌う選抜メンバーをファン投票で決める「AKB48 37th シングル 選抜総選挙(第6回AKB48選抜総選挙)」の開票イベント(6月7日)まで1カ月を切った。毎年ドラマチックな展開が繰り広げられるAKB総選挙。今月20日には投票もスタートする。昨年を超える史上最多となった総勢296人の“候補”メンバーたちによるし烈な戦いを前に、今年の総選挙を展望した。
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今年のAKB48総選挙は、AKB48の新チーム「チーム8」のメンバーや“交換留学生”としてAKB48チームB兼任となった乃木坂46の生駒里奈さんらを含む296人の立候補者から、AKB48の37枚目のシングル曲とカップリング曲を歌うメンバー総勢80人をファン投票で決める。昨年同様に上位16人がシングル選抜メンバーに、以下16人ずつがカップリング曲を歌うアンダーガールズ、ネクストガールズ 、フューチャーガールズに選ばれ、今年はさらに「アップカミングガールズ」(65~80位)のメンバーも選出する。
気になるセンター争いの最右翼は、やはりHKT48の指原莉乃さんだろう。昨年は大島優子さんや渡辺麻友さんらを抑えてまさかの初首位に輝いた“さしこ”が、前田敦子さんや大島さんもなし得なかった連覇を初めて達成できるのかに期待がかかる。一方、対抗馬となるのは、昨年3位と苦杯を喫した“まゆゆ”こと渡辺さんだろう。21日発売の新曲「ラブラドール・レトリバー」でも単独センターを飾るなど、AKB48のエースらしく成長している“まゆゆ”だが、昨年は指原さんに約5万票差を付けられ完敗。今年こそは大差を逆転して指原さんに打ち勝ち、名実ともにエースの座を固めていけるのか。
AKB48総選挙の面白さは首位争いだけではない。この1年間で、AKB48グループからは多くのメンバーが卒業(発表)しており、昨年の選抜メンバー(上位16人)だけでも、5位の篠田麻里子さん、11位の板野友美さんが卒業し、卒業を発表している2位の大島さんも今回は出馬しない。成長著しい若手メンバーたちがどれだけ上位に食い込んでくるのかにも注目だ。
上位争いで注目したいのは、大島さんの“後継者”との呼び声も高い“さや姉”ことNMB48の山本彩さん。AKB48との兼任となり、14日発売予定の公式ガイドブック(講談社)の表紙ではセンターを飾るなど上昇する要素は十分。“ぱるる”こと島崎遥香さんも人気メンバーとして定着しており、山本さんは昨年の14位から、島崎さんは12位から、それぞれベスト10、“神セブン(上位7人)”入りも十分にあり得るだろう。前回はアンダーガールズ(17~32位)だった“センターバカ”川栄李奈さん(前回25位)やHKT48の宮脇咲良さん(同26位)らが選抜入りするかどうかにも注目だ。
また、今回目が離せないのが乃木坂46でセンターも務めた生駒さんの参戦だ。AKB48の“公式ライバル”でセンターも務めた人気メンバーが、チームBの一員として初の総選挙に挑む。一般的な認知度は高そうだが、AKB48では新参者。AKB48ファンの支持を得ることができるのか、乃木坂46ファンの支持を集めることができるのか……。“集票力”は未知数ながら、今大会の台風の目になりそうだ。
ほかにも、前回はいずれも圏外だった“14期三銃士”の小嶋真子さん、西野未姫さん、岡田奈々さんの3人にも注目したい。“次世代エース”として期待される人気上昇中のメンバーで、AKB48の主力メンバーとともにイベント出演する機会も急増している。また、“三銃士”とともに派生ユニット「てんとうむChu!」で活動するHKT48の田島芽瑠さん(前回55位)と朝長美桜さん(同59位)、SKE48の北川綾巴さん(同圏外)、NMB48の渋谷凪咲さん(同)、さらに、「ラブラドール・レトリバー」で初選抜されたSKE48の古畑奈和さん(同)、大和田南那さん(前回は加入前)、NMB48の薮下柊さん(前回49位)といった次世代メンバーが躍進できるのかにも注目だ。
また、昨年は5位に選ばれた篠田さんがステージ上で卒業を発表。卒業が取りざたされることもある“こじはる”こと小嶋陽菜さんやグループ総監督の高橋みなみさんらベテラン勢の動向にも注目だ。今年の開票イベントは6月7日、味の素スタジアム(東京都調布市)で開催される。投票期間は20日午前10時~6月6日午後3時。21日には投票権付きのシングル「ラブラドール・レトリバー」も発売される。今年もまもなく熱い戦いの火ぶたが切られる!