SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第1話 再出発!集う麦わらの一味!
11月3日(日)放送分
ドラマ化もされた「チーム・バチスタ」シリーズの10年後を描いた海堂尊さんの新作「アクアマリンの神殿」(角川書店、7月2日発売)は、「ナイチンゲールの沈黙」や「モルフェウスの領域」などに登場する少年・佐々木アツシが主人公となる先端医療エンターテインメント小説だ。世界初の「コールドスリープ<凍眠>」から目覚め、未来医学探究センターで暮らす少年・佐々木アツシは、深夜にある美しい女性を見守っていたが、彼女の目覚めが近づくにつれて重大な決断を迫られ、苦悩することになる……というストーリー。マンガ家の深海魚(ふかみ・さかな)さんのカラーイラスト付きで、全24回連載する。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
◇プロローグ編8 オンディーヌ
深夜零時。カレンダーがかたりと音を立てて、日付変更線を越えていく時刻。
西野さんが部屋を去ってから、五時間が経った。
深夜の神殿は静かで、ひとりでいると、宇宙空間に投げ出された人工衛星みたいな気分になる。
ひとりきりの世界。でも本当に誰もいないかというと、実はそうでもない。
ぼくの側には、ひとりの女性が眠っている。その人は無口で、一緒にいても何も話してくれないだけだ。ぼくはその人のことを、オンディーヌと呼ぶ。
ぼくの業務はオンディーヌを凝視めることだ。
真夜中にひとり目覚めていると、ぼくがオンディーヌを凝視しているのか、オンディーヌがぼくを見守ってくれているのか、わからなくなってしまう。
夜明けは近い。
いつもは夜が明ける前に眠るようにしているけれど、今夜は眠れそうにない。
朝の光に包まれながら業務日誌を書き上げる。最後にもう一度、日付を確認する。業務を始めた頃は、明け方に記載する業務日誌の日付をよく、前日と間違えたものだ。
それは、夜の時の流れはひとつながりなのに、真ん中に日付の分水嶺が存在するせいだった。
▼2018年4月9日(月曜日)。晴れ。気温9.5度。風力0。環境温度4.1℃。全身状態良好。ガンマGTP値、2.6ナノグラム・パー・ミリリットル、正常範囲内。スーパーバイザーによるシンプルチェックにてカテコラミン値のフォローが甘いとの指摘あり。今週の土曜日に再度スーパーバイザーがチェック予定。
業務日誌を書き終えたぼくは、ブレザーの制服を着、鏡に向かって身だしなみを確認する。
困難なミッションを達成したら、また退屈な毎日が始まる。
今日から中等部の最高学年になるという高揚感は、全然なかった。
<毎日正午掲載・明日へ続く>
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のアニメ「呪術廻戦」のテレビアニメ第2期「懐玉・玉折」に登場する高専時代の五条悟らをデザインし…
タレントの黒柳徹子さんの著書「窓ぎわのトットちゃん」(講談社)が、「最も多く発行された単⼀著者による自叙伝」として12月14日、ギネス世界記録に認定された。1981年3月6日に刊…
松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第32回「小牧長久手の激闘」が、8月20日に放送される。家康(松本さん)は秀吉(ムロツヨシさん)側の1…
アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーの松村沙友理さんが、6月9日発売のムック本「じゃらん酒旅BOOK 2022 保存版」(リクルート)の表紙に登場する。
アイドルグループ「乃木坂46」のデビュー10周年記念公式ムック「N46MODE(エヌヨンロクモード) vol.2」(光文社、5月10日発売)の裏表紙が5月5日、公開された。