俳優の綾野剛さんが主演を務める舞台「太陽2068」が7日、Bunkamuraシアターコクーン(東京都渋谷区)で初日を迎え、綾野さんら出演者が意気込みを語った。蜷川幸雄さんが演出する舞台に初めて参加した綾野さんは「今までやってきたことを恐れず、良い意味で壊したい。蜷川さんの深淵なる狂気にもっと挑みたいと思いました」と意気込んだ。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
同舞台が初めての舞台出演となる元AKB48で女優の前田敦子さんは「けいこ開始から初日までがあっという間でした。けいこ中もとても楽しかったですし、自分自身も舞台を楽しみたいと思います」と話し、蜷川さんも「前田さんは頭が良くて本(台本)を読む力があるから、ある場面ではドラマチックに、ある場面ではセクシーに、また狂気の表現など、そういったものをすべて鮮やかにやっていますよ」と絶賛。「前田さんをアイドルという目線で見ないでほしい、ちゃんとした女優さんとして見てほしいなと思いますね」と前田さんの演技に太鼓判を押した。
また、2007年の「お気に召すまま」以来7年ぶりに蜷川さんの舞台に参加した成宮寛貴さんは「今まで蜷川さんとご一緒させていただいた作品とは違うジャンルの作品なので、作品、題材、テーマによってこんなにも演出を変えることに驚きました。改めて尊敬できる方と出会えたことに感謝しています。あと、今回は(蜷川さんは)優しかったなと……」と話している。
「太陽2068」は、強く若い肉体を手に入れた“ノクス”と、普通の人間が住む未来を舞台とした作品。劇団「イキウメ」の前川知大さんと蜷川さんがタッグを組み、製作した。伊藤蘭さん、中嶋朋子さんらも出演。8月3日までBunkamuraシアターコクーンで上演される。