MD松尾のヒット解析:「妖怪ウォッチ2」が予約で完売

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」(3DS、レベルファイブ)がダントツでした。順位は「本家」が1位で「元祖」が2位ですが、ほとんど差がありません。ほぼ予約で完売したような状況でした。購買層は小学生のお子さんがいるようなファミリー層が中心で前作と大体同じですね。ファミリー・キッズ層は、誕生日などの記念日に商品を購入する傾向もあり、必ずしも発売日に購入するわけではありませんから、長期間にわたって売れてくれそう。入荷もコンスタントにあるようなのでこまめにお店をのぞいてみてください。

 ◇今週の動き

 「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」のV2は間違いのないところでしょう。3位は「俺の屍を越えてゆけ2」(Vita、SCE)と予想。前作は個性的なRPGとして話題を呼び、2011年にPSPで出たリメーク版も人気でしたが、今回も予約が好調。昔からのファンに加え、リメーク版が貢献したのかVitaのコア層となっている20歳手前のユーザーの予約も多いですね。ほかにも「シャリーのアトリエ」(PS3、ガスト)、「ガンダムトライエイジSP」(3DS、バンダイナムコゲームス)なども売れそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(7~13日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 妖怪ウォッチ2 本家(3DS)

2位 妖怪ウォッチ2 元祖(3DS)

3位 フリーダムウォーズ(Vita)

4位 太鼓の達人 どんとかつの時空大冒険(3DS)

5位 妖怪ウォッチ(3DS)

6位 マリオカート8(WiiU)

7位 ウォッチドッグス(PS3)

8位 ウォッチドッグス(PS4)

9位 ワールドサッカー ウイニングイレブン2014 蒼き侍の挑戦(PS3)

10位 ポケモンアートアカデミー(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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