名探偵コナン
#1140「女子会ミステリー3」
11月2日(土)放送分
1963年創刊の少女マンガ誌「マーガレット」(集英社)と「別冊マーガレット(別マ)」(同)の半世紀にわたる足跡をたどる展覧会「わたしのマーガレット展 ~マーガレット・別冊マーガレット少女まんがの半世紀~」が、六本木ヒルズ(東京都港区)の森アーツセンターギャラリーで20日からスタートした。「雑誌の“雑”の部分の楽しさを伝えたい」と意気込む別マの今井孝昭編集長に同展の見どころと半世紀続いてきた両誌の魅力を聞いた。
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同展では「アタックNO.1」「ベルサイユのばら」「エースをねらえ!」など往年の名作から「花より男子」「君に届け」「アオハライド」といった近年、ドラマ化やアニメ化されて人気を博した作品まで、70人の作家による貴重な原画397点を10章のテーマに分けて展示。今井編集長も「まずは原画を見てもらいたい。これだけのボリュームで原画を展示するのはかつてないことなので、(原画の)量に圧倒されてほしい」と語る。
原画のほかにも、「ベルサイユのばら」のオスカルとアンドレの等身大立像と一緒に写真撮影ができるフォトスポットを設置したり、恋愛模様と乙女心を万華鏡に見立てて名作マンガの恋愛シーンをオリジナルシアターで紹介。また女優の能年玲奈さん主演で実写化された映画「ホットロード」で使用した衣装や小道具、原作者の紡木たくさんのイラストを展示するなどマーガレットと別マの世界観をバリエーション豊かに紹介する。今井編集長は「世代を超えて、親子三世代や友達とコミュニケーションを取りながら楽しんでもらえれば」と意気込んでいる。
今井編集長は「雑誌の“雑”の部分の楽しさをどう伝えるか」が同展の趣旨という。「読者の趣味嗜好(しこう)が絞られる単行本に対して、雑誌は友情、親子愛、友達との別れ、スポ根、ホラーなどのいろいろな要素が入っている一つの“カルチャー”」といい、「雑誌を読んでいるときは現実から離れてひと段落つける。読者にドキドキや夢、サプライズなどを与えられる」と雑誌としてのマンガ誌の魅力を語る。
半世紀にわたり名作やヒット作を生み続けてきたマーガレットと別マだが、今井編集長は両誌のカルチャーを「少女マンガの華やかさ」と説明する。「すてきな男の子が自分を認めてくれるというのを仮想現実として体験できる。少女マンガの華やかさを一番持っているのがマーガレットや別マだと思うし、それがカルチャーだと思う。少女の夢を描き、読者に訴え続けてきたことが支持されてきた理由なのでは」と分析する。
さらにカルチャーについて語る今井編集長は別マで連載中の「俺物語!!」(河原和音さん原作、アルコさん画)を例に挙げる。巨漢で女性に縁のない主人公が好きな女の子のために奮闘し、周りを幸せにしていくというストーリーだが、「主人公の猛男は最初、恋愛に対して奥手だけれどだんだん前進して、(ヒロインの)大和を好きになることでいろいろな人を好きになり、周りからも好かれていく」と説明しながら、「人間のいいところを描く」ことが華やかさに加え、マーガレットを支えてきたカルチャーとなっているという。
会場では同展の公式図録「LOVE and...」(1600円・税抜き)を会場限定で販売する。今井編集長は「マーガレットと別マは恋愛や友情、人間愛といった愛がテーマになっている。『and』のあとは見た方が感じていただければ。『LOVE and PEACE』なのかもしれないし『LOVE and FANTASY』なのかもしれないし、来ていただいた方が自分のイマジネーションの中で感じていただくメッセージを託していただければ」と力を込めた。同展は10月19日まで。開展は午前10時~午後8時。
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