鈴木保奈美:転機は「大河ドラマ」 ピンクリボンのアンバサダーに

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 女優の鈴木保奈美さん(48)がこのほど、乳がんの知識を啓発するためのキャンペーン「ピンクリボンキャンペーン」の今年のアンバサダーに起用された。化粧品などの製造・販売で知られる「エスティ ローダー グループ」が1992年に始めたキャンペーンで、PR活動をする鈴木さんに女優業や同キャンペーンについて聞いた。

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 ◇大河ドラマ出演で「世界が広がった」

 大ヒットドラマ「東京ラブストーリー」をはじめ、さまざまなドラマや映画に出演してきた鈴木さん。「転機になった作品」を聞くと、少し考えてから2011年に織田信長の妹の市役で出演したNHKの大河ドラマ「江 姫たちの戦国」を挙げた。同作は結婚後、芸能活動を休止していた鈴木さんが本格的に女優に復帰した作品として話題になった。

 鈴木さんは「仕事をきっかけに新しい人間関係ができたり、自分の新しい趣味ができたりしたという意味で大きな作品だった」と振り返った。「今まで知らなかった日本の歴史や文化に興味が湧いて、時代小説みたいなものを読むのが面白くなったりした」といい、「(自分の)世界が広がった」と明かす。

 ◇ピンクリボンきっかけに「自分の体と向き合って」

 ピンクリボンキャンペーンは、「エスティ ローダー グループ」が70の国と地域で展開。支援対象製品の売り上げの一部が、乳がん研究基金を通じて、世界各地で行われている乳がんの研究活動に活用されている。乳がんの早期発見のための検診の受診を促進しようと、東京タワーなど世界で200以上のランドマークをピンクにライトアップするなどの啓発活動を行っている。

 東京タワーのライトアップの点灯式に出席するなどアンバサダーとして活動する鈴木さんは、「乳がんの検査がもっと気軽になるといいですね」と話し、「(このキャンペーンをきっかけに)自分の体に責任を持って、自分の体のことをよく知って、自分の体と上手に付き合おう」と呼び掛ける。

 「乳がんだけでなく、子宮頸(けい)がんもあるし、胃がんもあるし、いろんな病気がある。(自分の体に関心を持つことで)家族でも友人でも、自分の周りの人の健康にもきっと目を向けることができる。お互いに『検診に行った方がいいみたいよ』って言い合えるようになれば、よりみんなが幸せになるんじゃないかな」と自身の考えを語った。

 今回のキャンペーンの一環で京都の清水寺は31日まで、ピンクにライトアップされている。またJALとコラボレートした機体が国内線で運行するなど、さまざまな取り組みが行われており、鈴木さんは「(キャンペーンのピンクを見かけたら、乳がん検診を)『あっ』と思い出してもらえれば」と話している。

 次回は、休みの日の過ごし方などについて聞く。

<プロフィル>

 すずき・ほなみ。1966年8月14日生まれ。東京都出身。86年、テレビドラマで女優デビュー。91年に出演した連続ドラマ「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)が大ヒットし、その後、さまざまなドラマに出演。98年に結婚し、芸能活動を一時休業した。女性誌「ミセス」(文化出版局)の2009年1月号の連載から芸能活動を再開し、11年のNHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」の市役で本格的に女優に復帰した。最近は、13年の映画「プラチナデータ」、同年の連続ドラマ「家族ゲーム」(フジテレビ系)、14年の「SMOKING GUN 決定的証拠」(フジテレビ系)などに出演している。

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