枢(とぼそ)やなさんの人気マンガが原作のアニメシリーズのOVA「黒執事 Book of Murder 上巻」(阿部記之監督)が25日に劇場で先行公開される。「黒執事」は、2006年9月から「月刊Gファンタジー」(スクウェア・エニックス)に連載中の人気マンガ、19世紀の英国を舞台に名門貴族のファントムハイヴ家の少年当主シエルに仕える執事セバスチャンの活躍を描き、コミックスの累計発行部数は世界で1800万部を突破している。今作では原作コミックで描かれた「幽鬼城殺人事件編」を上下巻のOVAとして映像化し、上巻(前編)が25日、下巻(後編)が11月15日にそれぞれ劇場で先行公開される。サスペンス調で展開していくストーリーに引き込まれる。
ウナギノボリ
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売れない小説家のアーサー(声・浅沼晋太郎さん)は、ある日、名門貴族のファントムハイヴ家で行われるパーティに招待されて出席するが、殺人事件に遭遇。当主のシエル・ファントムハイヴ(声・坂本真綾さん)が事件の犯人として疑われる中、さらに事件の謎に気付いた屋敷の執事であるセバスチャン・ミカエリス(声・小野大輔さん)までもが命を奪われてしまい……という展開。
「黒執事」でミステリー調の物語……といっても、悪魔や死神などが登場する作風だけに盛り上がらないかと思いきや、まさかのセバスチャンが密室殺人事件に巻き込まれてしまうなど、先の読めない展開にはハラハラさせられる。ファントムハイヴ家で起きる連続密室殺人は作品の耽美的な雰囲気とマッチ。各キャラクターも立っている作品であり、中でもシエルとセバスチャンのからみの面白さが際立っているだけに、どんな話でもしっくりきてしまうのだろう。シャーロック・ホームズを取り入れた小ネタがそこかしこにちりばめられているので、それらを探しつつサスペンスを楽しむのも一興かもしれない。謎解きするもよし、セバスチャンの華麗な活躍に見ほれるもよし。豪華な声優陣と美麗な映像にも注目したい。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国10館で公開。「黒執事 Book of Murder 下巻」は11月15日に公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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