俳優の山崎賢人さんが30日、新国立劇場(東京都渋谷区)で行われる初主演舞台「里見八犬伝」の公演初日を翌日に控え、ゲネプロ後に会見した。運命に翻弄(ほんろう)されながら「犬士」として生きることを決めた剣の達人・犬塚信乃を演じる山崎さんは「自分の運命に悩んでいて、どんどん深い闇に落ちていく、そこから希望を見いだす男です。成長していく姿を見せたい」と意気込みをみせた。
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会見には、山崎さん、村井良大さん、馬場良馬さん、高杉真宙さん、荒井敦史さん、玉城裕規さん、丸山敦史さん、石垣佑磨さん、松田賢二さん、白石美帆さんら出演者と演出の深作健太さんが出席した。深作さんの演出について聞かれた山崎さんは「初めて(の舞台)なので、いろいろなことを教えていただきました。お客さんの心に……」と言葉に詰まったが、周りの共演者に助けられながら「心が動かせるような感動を(伝えたい)」と答え、チームワークのよさをみせた。
また、舞台の見どころの一つとなる殺陣に初挑戦したことについて山崎さんは「最初は、全然できなかったけど、覚えていくうちに、奥が深いことを知りました」と振り返った。深作さんは「山崎くんをはじめ、結束力が高い(チーム)です。魅力的な舞台に仕上がりました」と胸を張った。
舞台「里見八犬伝」は、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」をもとに、オリジナルの設定を加えた舞台作品で、知勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の各字を刻んだ八つの玉を持った8人の犬士が出会い、巨悪に挑む歴史ドラマ。ゲネプロでは、犬士が出会うシーンなどが演じられ、迫力ある殺陣シーンが相次いだ。新国立劇場での公演は10月31日から11月17日まで、11月21~23日は大阪市の「シアターBRAVA!」で行われる。