講談社:週刊少年マガジンが電子書籍に 6月までに全マンガ誌を電子化

7日から電子書籍化される「週刊少年マガジン」6号(講談社)の表紙
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7日から電子書籍化される「週刊少年マガジン」6号(講談社)の表紙

 講談社は5日、同社の看板雑誌「週刊少年マガジン」「ヤングマガジン」「月刊少年マガジン」を電子書籍化し、今年の6月までに全マンガ誌の電子化を完了させる予定であることを明らかにした。集英社の「週刊少年ジャンプ」に続く、人気少年マンガ誌の電子化で、電子書籍の普及に拍車がかかりそうだ。

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 5日から「ヤングマガジン」、6日から「月刊少年マガジン」、7日から「週刊少年マガジン」の電子書籍を配信する。いずれも紙の雑誌の発売と同じタイミングとなる。

 合わせて31日まで公開する特設サイト(http://567.kodansha.co.jp/)で、最新号の一つ前の号となる「週刊少年マガジン4・5号」「ヤングマガジン4・5号」「月刊少年マガジン1月号」を無料で公開。また、3誌の人気マンガの1話を集めた1000ページ以上ある試し読み「0号」も用意する。

 さらに3誌の人気作の魅力を4コママンガにした「4コマでわかるマガジン作品」企画を実施。三田紀房さんの「砂の栄冠」、川原正敏さんの「修羅の門」、真島ヒロさんの「FAIRY TAIL」など全13作品を毎週月曜日更新で公開する予定。

 講談社は、出版社の中でも、電子書籍化に力を入れてきたことでも知られる。2011年の当時は、野間省伸社長が全社員に電子書籍端末を配布し、2012年夏までに出版する書籍すべてを電子版でも出版する方針を打ち出したこともあった。2年遅れではあるものの、これまでに看板マンガ誌の「モーニング」や「アフタヌーン」などを電子化している。今回の完全電子書籍化で、スマートフォン、タブレットの普及に合わせて、紙以外で読者への接点を増やすのが狙い。さらにバックナンバーの販売も実施するなどサービスの利便性拡充と共に、売り上げ増を目指す。

 ◇電子書籍化の対象マンガ誌(配信予定順)

ヤングマガジン▽月刊少年マガジン▽週刊少年マガジン▽マガジンSPECIAL▽月刊ヤングマガジン▽デザート▽モーニング▽Kiss▽ネメシス▽BE・LOVE▽ARIA▽別冊フレンド▽なかよし

 ◇電子書籍化済みの雑誌

モーニング・ツー▽アフタヌーン▽ITAN▽別冊少年マガジン▽イブニング▽ハツキス▽ヤングマガジンサード▽good!アフタヌーン▽月刊少年シリウス

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