お笑い芸人の猫ひろしさんが8日、東京都内で行われた映画「ジミー、野を駆ける伝説」(ケン・ローチ監督、17日公開)のPRイベントに登場。2011年にカンボジア国籍を取得し、同国のマラソンランナーとして「先は考えずに、まずはリオ!」と、16年にブラジルのリオデジャネイロで開催されるリオ五輪出場へ意欲を見せた。また今年2月に決勝大会が行われるピン芸人日本一を決めるコンテスト「R−1ぐらんぷり2015」(関西テレビ・フジテレビ系)にも出場すると語ったが、「(リオ五輪出場は)R−1で優勝するより確率が高い……」と弱気だった。
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この日、猫さんは映画のタイトル「野を駆ける伝説」にちなみ、「『駆ける』ために国籍まで変えた不屈の人」として、羊のかぶりものをしてイベントに登場。一夜限定で「羊ひろし」を名乗り、ステージで今後のマラソン人生と新年の抱負を「メェーざせ伝説」と発表した。
五輪出場については「6月の東南アジア大会で入賞すれば(リオ五輪)に近づく。(自信は)半々、でもタイムが伸びているので、猫まっしぐらならぬ、羊まっしぐらでいきたい」と熱を込めた。また自身の立場を「マラソンランナーがお笑いをやっているんじゃなくて、足の速い芸人がマラソンをやっている」と説明。昨年のR−1は2回戦で敗退しており、「今年は大きいことを言っても仕方ないので、3回戦までは地味に出場を目指したい」と消極的な目標を掲げていた。
映画は、ローチ監督の最新作。「自由」と「教育」の権利を訴えたことでアイルランド史上唯一、裁判を受けずに国外追放となった活動家、ジミー・グラルトンの実話を基にその生き方を描く物語。