吉本総合芸能学院(NSC)東京校の卒業ライブ「NSC 大LIVE 2015 TOKYO」が24日、渋谷公会堂(東京都渋谷区)で開かれ、20期卒業生135組246人によるネタバトルの結果、お笑いコンビ「ブッダマリア」が優勝し、首席卒業芸人の座を勝ち取った。
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「ブッダマリア」は、ガッパー稲吉さん(33)、かめ島祐也さん(30)のコンビで、今年元日のバラエティー特番「ぐるナイおもしろ荘」(日本テレビ系)に卒業前にもかかわらず特別出演したほどの実力派。決勝では、鉄道オタクの男女のコントを披露して会場を沸かせた。2人には「4月の予定が全部うまってるスケジュール帳」が特典として贈られた。
首席となったことについて、ガッパーさんはNSCの授業にあまり出ていないといい、「いやあ、ぼくらでいいのか……」と恐縮した様子。かめ島さんも「同期のみんなの妬みがすごい」と戸惑っていた。実は2人とも一度NSCを卒業したものの、吉本を辞め、ほかの事務所で現在と同じコンビ名で活動していた過去があり、「(所属していた)事務所がつぶれて、ラストにかけようと、もう一度(14年に)NSCに入り直して勉強した」と告白した。
また2人は、それぞれ別の事務所に所属し、別の人とコンビを組んで芸人をしていたときにアルバイト先で出会ったといい、ガッパーさんは「(経歴が)めちゃくちゃなんです。こじらせてまして……、取材があるって知っていたらまとめていたんですけれど」と苦笑。かめ島さんは「(一度芸人を辞めた後)途中、レゲエミュージシャン、俳優もやった」と告白し、今は新宿・歌舞伎町でバーを経営していて「お金には困っていない」というと、MCを務めたお笑いコンビ「しずる」の村上純さんに「卒業生の取材の内容じゃないな……」とあきれられた。
芸人としての目標を聞かれると、ガッパーさんは「(アルバイトではなく)芸人として食べられるようになれれば十分です!」と力を込め、かめ島さんは「(経営者として)千原ジュニアさんとか、たむけんさんとかにあこがれています」と言いながらも、「キングオブコント(優勝)を目指しているんです。コントしかやっていないんで、取りたいです」と、お笑いへの熱い思いを明かしていた。