遠隔操作できる小型無人飛行機「ドローン」が話題になる中、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の玩具見本市「東京おもちゃショー2015」では、静止画や動画が撮影できるラジオコントロール(RC)ヘリやドローン風の玩具、ドローンをモチーフにしたシューティングゲームなど空中を飛行する“フライト系”玩具が出展され、注目されている。会場で最新のRCヘリやドローン風玩具を追った。
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デジタルカメラ搭載の小型ヘリコプター「ナノファルコンデジカム」(7月発売予定)を展示している玩具メーカー「シー・シー・ピー」の担当者によると、“フライト系”の玩具は3~4年前から人気だという。ドローン絡みの事件で一般への認知度が高まっていることや、動画サイトへドローン関連の動画を上げるユーザーが増えていることも人気の背景にあるといい、「ナノファルコン」シリーズは2014年度に年間22万台を売り上げた。官邸ドローン事件などにより「(フライト系玩具を)知ってもらったことはプラスだが、怖いというイメージができたことはマイナス」「我々(の商品)はおもちゃ。(ドローンとの)すみ分けはできている」と語っており、新型は年間10万台の販売を目指している。
四つの回転翼を持つドローン風の玩具を出展しているのが老舗ホビーメーカーの京商ブース。「LET'S TOY DRONE」をテーマにカメラ付きのドローン風玩具「クアトロックス ウルトラ」(7月下旬発売、税抜き1万6800円)を飛行させる実演をしている。同社は2年前からドローン風玩具を扱っており、新型は静止画200万画素、動画100万画素で撮影できる高性能カメラを搭載しており、90分の充電で約8分間操作することができるという。同社担当者は最近のドローン絡みの事件については「大変残念な思いはある」としつつ、「カルチャーとして、みんなでルールを整備して楽しむことができればいいのでは」と語っている。
ハピネットのブースでは、ドローンをモチーフにした機体を撃ち落とすシューティングゲームの実演をしている。自動でホバリングするドローン風の機体を、スポンジ弾を搭載した銃型の玩具・ブラスターで撃ち落とす「ホバーテック プロフェッショナルセット(仮)」(10月発売、税抜き5980円)だ。同社担当者は「(ドローンが)少なからず良くも悪くも注目されていてプラスに働いているが、イメージが世間的に悪くなっているので誤解されないようにできれば」と語っていた。
「東京おもちゃショー2015」は20、21日は一般向けに公開される。入場無料。入場者数は16万人以上を見込んでいる。
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