小学館のマンガ誌「週刊少年サンデー」が、新人作家の育成を優先する編集方針を打ち出したことが、19日発売の同誌38号で明らかになった。話題の宣言文を掲載した新編集長の市原武法さんに、狙いについて聞いた。
ウナギノボリ
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--宣言文がインターネットで話題です
宣言文は、私としては特別な意味を込めたわけじゃないですが、問い合わせが次々と来て、驚いています。ただ、新人の育成重視ばかりがクローズアップされていますが、宣言文にある通り、中堅・ベテランの力も必要。要は、バランスの問題です。
--宣言文の狙いは?
私は7月10日付でサンデーの編集長に就任しました。今は(「境界のRINNE」の)高橋留美子先生や(「名探偵コナン」の)青山剛昌先生などのマンガ家さんにあいさつをしています。ただ時間がかかりますし、まずは「サンデーがどうなるか?」を、新人のマンガ家さんや、読者の皆さんに知ってもらうには……と思って掲載しました。特別な狙いがあったわけではありません。もちろん宣言文にある通り、覚悟の上ではありますが。
--社内でも賛否両論があったのでは?
いえ、そんなことはありません。私は新卒でサンデー編集部に配属され、そこに13年間いましたから“生え抜き”のようなもの。また「ゲッサン」でも、私のやり方を知っているので、理解してくれていると思います。
--掲載作品の決定を、自身で決めるというのも大変では?
ゲッサン時代にもそうやっていましたからね。そもそも決定の場に人が多いと、結論は角が取れて丸くなりますから、決定する人数は少ない方がいいんです。要は、私がすべての責任を持つから、担当編集は全力でやってほしいという意味。責任を他に分散させて、自分の責任を軽くしても仕方がないと思っています。
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