MD松尾のヒット解析:「東京ザナドゥ」が予想以上の快進撃 「よるのないくに」も品切れ

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 「東京ザナドゥ」(Vita、日本ファルコム)が予想をはるかに超える売れ行きでトップを獲得しました。予約が好調だったので期待していたのですが、すさまじい売れ行きで売り切れてしまいました。本体は売れているだけに良質なソフトを待ち望んでいるユーザーが多かったということでしょう。また、PS4、PS3、Vitaの3ハードで展開した「よるのないくに」(コーエーテクモゲームス)も売り切れました。また、PS4本体の売り上げも値下げしたおかげで、「メタルギアソリッド5」の本体同梱版が発売された9月第1週に次いで、今年2番目の素晴らしい結果になりました。

 ◇今週の動き

 発売2週目の「ウイニングイレブン 2016」(PS3、コナミデジタルエンタテインメント)がトップを獲得しそう。続くのも2週目の「東京ザナドゥ」とみています。3位以下には、新作の「FIFA16」(PS4、エレクトロニック・アーツ)や「プロ野球 ファミスタ リターンズ」(3DS、バンダイナムコゲームス)に、「ウイニングイレブン 2016」のPS4版あたりが来るとみています。

 ◇ランキングは次の通り。(9月28日~10月4日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 東京ザナドゥ(Vita)

2位 ウイニングイレブン 2016(PS3)

3位 ウイニングイレブン 2016(PS4)

4位 よるのないくに(PS4)

5位 カタチ新発見! 立体ピクロス2(3DS)

6位 よるのないくに(Vita)

7位 スーパーマリオメーカー(WiiU)

8位 ポケモン超不思議のダンジョン(3DS)

9位 アルスラーン戦記×無双(PS3)

10位 よるのないくに(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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