紀里谷和明監督:ハリウッド進出作の日本公開に感無量 「6年かかった」

映画「ラスト・ナイツ」の初日舞台あいさつに登場した紀里谷和明監督
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映画「ラスト・ナイツ」の初日舞台あいさつに登場した紀里谷和明監督

 映画「CASSHERN」(2004年)や「GOEMON」(09年)などを手がけた紀里谷和明監督のハリウッド進出作となる「ラスト・ナイツ」の初日舞台あいさつが14日、東京都内で行われ、紀里谷監督とキャストの伊原剛志さんが出席した。映画はこれまで世界約30カ国で公開され、日本が最後の公開。これまで積極的にプロモーション活動を行ってきたという紀里谷監督は「映画は自分の“子供”。自分の“子供”なら何でもすると思う。(宣伝活動は)全く苦にならない」とアピールした。

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 映画は、「忠臣蔵」の物語をモチーフにした作品で、架空の封建国家を舞台に主君を死に追いやれた騎士たちが命を懸けて敵討ちする姿を描いている。日本公開初日を迎え、紀里谷監督は「この脚本をいただいたのは6年前。6年かかってきょうを迎えることができた。本当に感無量」と感激の様子。撮影は極寒のチェコで敢行されたといい、「本当に寒くて、僕は南極仕様のスーツ着てやってましたし、役者は寒くて口が回らないし、機材は凍るわで、戦場みたいな現場でした。(心が)折れそうになったけど、(そういうこと)言ってられないし、先に進むしかなかった」と当時の苦労を振り返り、伊原さんも「耳と鼻が寒かった。もげそうなくらい」と苦笑混じりに回顧した。

 日本公開に向け、4万枚の名刺配り(ビラ配り)やマスコミ取材など、積極的なプロモーション活動を行ってきたという紀里谷監督は、「映画は自分の“子供”」と持論を展開しつつ、「チラシが4万枚とか全く苦にならない。一人でも多くの方に見ていただきたい、その一点のためにこの6年間やってきた」と熱く語り、「本当に命がけで作った映画。皆さんに見ていただいて、この映画がこれからもっと大きな映画に育っていくことを願っている」と思いを明かしていた。

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