女優の安藤サクラさんと成海璃子さんが11日、NHK名古屋放送局(名古屋市東区)で、2016年1月に全国放送されるラジオドラマ「あいちゃんは幻」の収録前に取材に応じた。2人がラジオドラマに出演するのは今回が初めて。ラジオドラマを聴いた経験もないという成海さんは「実際にどう収録するかも想像がついていない。新たな挑戦ですね。映像の仕事以上に、物語が聞き取れるのかとかも考えながら……。どうなるか分かりません」と笑顔を見せた。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
安藤さんはラジオドラマについて「聴いていて空間のイメージが広がる。自分の頭の中の世界と作品が一つに重なっていく感じがすごく好き。(目に見える)余計なことが入ってこない分、ものによっては映像より、感情移入しちゃうかも」とコメント。ラジオドラマ出演経験のある夫で俳優の柄本佑さんから「(ラジオドラマは)すごく難しくて、すごく面白いよ」と聞いていたといい、「すごく興味があった」と明かし、演技について「声だけに制限されているからこそ広がりがある。集中できるけど、もっと敏感に相手と芝居をしなきゃ、伝わってしまうという恐ろしさがあります。全部ばれちゃいますね! 恐ろしい……!」と心境を語った。
ドラマは劇作家の瀬戸山美咲さんが脚本を手がけたオリジナル作品。キャバクラで働く美夏(安藤さん)と出会い系サイトのサクラのアルバイトで稼ぐ花奈(成海さん)の屈折した友情と、再生を描く物語で、2人は共同生活を送っていたものの、仲たがいして花奈が家を出て行った後、美夏は花奈の代わりにサクラのキャラクター「あいちゃん」を任されてしまい……というストーリー。
安藤さんは役作りのためにキャバクラを訪れたと明かし、「とっても楽しむことができました。いろいろ勉強になりました」と笑顔。「本当に数少ない女優さんのお友達の一人」という成海さんをキャバクラにも誘ったというが、成海さんは「興味はあったんですが、残念ながら行けませんでした」と苦笑いで明かしていた。
ラジオドラマ「あいちゃんは幻」はNHK名古屋放送局の制作で、野間口徹さん、落合モトキさんらも出演。NHK-FMの「FMシアター」(毎週土曜午後9時から)で16年1月30日に全国で放送される。