ケイト・ブランシェット:日本ファンの歓迎「大変うれしい」 次回作は「スモーレスラー」?

主演映画「キャロル」のジャパンプレミアに登場したケイト・ブランシェットさん
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主演映画「キャロル」のジャパンプレミアに登場したケイト・ブランシェットさん

 ハリウッド女優のケイト・ブランシェットさんが22日、東京都内で行われた主演映画「キャロル」(トッド・ヘインズ監督)のジャパンプレミアの舞台あいさつに立った。ブランシェットさんの来日は、2010年1月以来、6年ぶり3度目。映画のプロモーションでの来日は今回が初めてで、客席から登場したブランシェットさんは、観客との握手やサイン、写真撮影に応じるなど交流を楽しみ、「みなさま今日ここにいらしてくださったこと、大変うれしく思っています」と笑顔で語った。

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 この日は、ブランシェットさんの大ファンだという女優の寺島しのぶさんも花束を持って駆けつけた。寺島さんは、ブランシェットさんの魅力を「女優さんとして尊敬している。核をつかむ役の入り方や憑依(ひょうい)する感じとか。男性であるボブ・ディランも演じてらっしゃいますからね。人間のつかみ方がとてもすばらしい」と絶賛。ブランシェットさんは「恥ずかしい」と照れながら、寺島さんから「今度は何の役をやったら、新しい自分が見つかると思いますか?」とたずねられると、「スモーレスラーの人生もの」とジョークを飛ばして、会場の笑いを誘っていた。

 「キャロル」は、「見知らぬ乗客」「太陽がいっぱい」で知られる人気作家のパトリシア・ハイスミスが、別名義で発表したベストセラー小説が原作。1952年のニューヨークを舞台に、エレガントな主婦・キャロルと高級百貨店で働く若き女性・テレーズの美しくも切ない愛が描かれる。キャロルをブランシェットさん、テレーズを2012年公開の「ドラゴン・タトゥーの女」でアカデミー主演女優賞にノミネートされた若手女優のルーニー・マーラさんが演じている。2月11日公開。

 ブランシェットさんは、本作について「1950年代、同性愛は犯罪でした」と当時の時代背景を語り、「ジェンダーの垣根を越えたロミオとジュリエットのような壮大な純粋な愛が描かれている」とアピール。また、本年度アカデミー賞で主演女優賞と助演女優賞をはじめ、主要部門6部門でノミネートされていることを「大変栄えあること」を喜び、「この作品は自分とルーニーが愛を演じた作品ですから、ルーニーとノミネートされたことが何よりうれしいです」と話していた。

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