ボイメン小林豊:映画「燐寸少女」で受けの芝居「成長した」 本田剛文はハマり役評価に困惑

5月28日公開の映画「燐寸少女 マッチショウジョ」に出演する「BOYS AND MEN」の小林豊さん(右)と本田剛文さん
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5月28日公開の映画「燐寸少女 マッチショウジョ」に出演する「BOYS AND MEN」の小林豊さん(右)と本田剛文さん

 東海エリア発の男性10人組ユニット「BOYS AND MEN」(ボイメン)の小林豊さんと本田剛文さんが出演する映画「燐寸少女 マッチショウジョ」(内田浩監督)が28日に公開される。妄想を具現化する「妄想燐寸(マッチ)」に翻弄(ほんろう)される人々の物語で、「心温まるシーン、度肝を抜かれるシーンのギャップを楽しんで」という小林さんと、「妄想に共感できる作品。自分だったら(マッチを)どう使うか考えて」という本田さんに話を聞いた。

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 ◇小林「今までで一番、人間らしい役」 深い愛情を持った役どころ

 「燐寸少女」は、鈴木小波さんが「ヤングエース」(KADOKAWA)で連載中のマンガが原作。「妄想燐寸」を持つ謎の少女リンが、心に闇を持った人の前に現れる……というストーリー。オムニバス風の構成で、小林さんと本田さん、声優で俳優の小野賢章さんを中心にした物語が交錯する。アイドルグループ「SKE48」の佐藤すみれさんがリンを演じる。

 小林さんが演じるのは、わがままな女の子・かの子に振り回されて東京タワーを階段で上ることになった内藤勇実。かの子への深い愛情を持った役どころだ。特撮ドラマ「仮面ライダー鎧武/ガイム」でライバルの仮面ライダーバロン/駆紋戒斗(くもん・かいと)などを演じてきた小林さんは「今までで、一番、人間らしい役。どこにでもいそうな青年で、たった一つ、一人の女性に対する愛を持っている。本当に心温まる役をやらせていただけて、すごくうれしかったです」と笑顔を見せる。

 撮影は自然体で臨み「幸せな気持ちと、愛情を持つことだけをテーマにしていました」という。「今までは、『自分はこうだ!』って発信していく役が多かった」と振り返り、「今回は本当に(相手から)受け取る側。僕自身もすごく成長したと思える作品になりました」と手応えを語った。

 ◇本田、いじめられっ子役がぴったり? 「重なる部分ある」

 本田さんが演じたのは、学校でいじめを受けている高校生の氏家治。あだ名は「ウジ虫」で、自分だって女子にもてたいと願う……というキャラクターで、小林さんは、本田さんの役どころを「聞いた瞬間に『めっちゃ、ふみきゅん(本田さんの愛称)じゃん!』って思った」と太鼓判を押す。

 しかし本田さんは「みんなにハマり役って言われる。喜んでいいのかどうか……」と困惑ぎみ。「やる前から『君にぴったりの役だよ!』って言われていて、『ありがとうございます!』って言っていたら……。めちゃくちゃいじめられている役をぴったりって、どんな気持ちで受け取ればいいのかな」と苦笑いだ。だが「演じていて、すごく楽しかったし、しっくりくるなって思っちゃうところもあったし……。確かに学生時代、友達が多くはなかったし、重なる部分はなきにしもあらずかな」と、恥ずかしそうな笑顔を見せながら明かした。

 ◇妄想を具現化するマッチがあったら…

 劇中で、さまざまな妄想を具現化する「妄想燐寸」。もし手に入れたら、なにを妄想するかと聞くと、小林さんは「どれだけ食べても太らない体になればいいな」と即答。「(食べちゃうのは)スイーツとパスタ。最近は大好きなぶどうジュースをずっと飲んでいるので、太っちゃうんですよね」といい、「太ってきたなと思ったら、我慢しなくちゃいけないし。本当に悲しい」と口をとがらせる。

 本田さんは「『ドラゴンボール』に出てくる『精神と時の部屋』がほしい」という。「精神と時の部屋」は、外の世界の1日が、部屋の中では1年に当たるという部屋。その部屋で二段の腕前を持つ弓道をやりたいといい、「精神と時の部屋で、弓道をやってから(仕事に)行きたいな。好きなことを心置きなくやりたい」とにっこり。「それか(ドラゴンボールに出てくる)仙豆(せんずが)欲しいですね。疲れたときに食べたら、頑張れる気がする」と“妄想”した。

 ◇ハンター×ハンター、北斗の拳… 好きなマンガに話が尽きず

 原作のファンでもある本田さん。ほかに好きなマンガは「『北斗の拳』。好きなキャラクターは、ときどきで変わるんですけど、いまはサウザーな気分」と話す。さらに週刊少年ジャンプで連載されている「火ノ丸相撲」を挙げ、「相撲のマンガってあまりないし、リアルで王道なスポ根もの。新鮮で面白い」と熱弁。「少女マンガも好きで『ストロボエッジ』が好きですね。実写化されてより好きになりました」と語った。

 また小林さんの好きなマンガは「HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)」と「カードキャプターさくら」。特に「ハンター×ハンター」については、「ずっと好きで、ずっと一番な作品。ハンター×ハンターの声優をしたい! (声優に)お呼びください!」とちゃめっ気たっぷりに名乗りを上げる。さらに「NARUTOーナルトー」「ONE PIECE(ワンピース)」「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」から、「666~サタン~」「ソウルイーター」「まもって守護月天!」なども挙げ、コアなマンガ好きの一面も見せていた。

 マンガの話題には、2人とも俳優の顔から一転、子供のような表情を見せて熱く語り、話は尽きなかった。 

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